ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】6

ーラスタ・ラヴ(11/20/夜)ー

悠「んー……何か中途半端だ」

ともき「なにが?」

悠「サムス」

ともき「は?」

緋斗「メトロイド?」

悠「ああ、間違えた。寒さだ」

ともき「どんな間違いだよ」

悠「暖冬のせいか寒すぎず、かといって暖かくない」

ともき「日中なんかは温かい気もするけど」

緋斗「悠やん的にええんやないの?」

悠「中途半端なんだ」

ともき「だから、何が」

悠「おれが本調子になるほど暑くはない、逆に真桜が本調子になるほど寒くもない」

ともき「お前はともかく真桜ちゃんが本調子じゃないのはかわいそうだな」

悠「おれは?」

ともき「お前はいいだろ」

悠「なっとくいかんわぁ」

吉音「どしたの?」

悠「お前……こらっ!」

吉音「ええっ?!なにさ……」

悠「銀シャリ号をひとんちの庭に置いといただろ!」

緋斗「銀シャリ?」

ともき「吉音が乗ってる馬の名前だ」

吉音「え、あ、うん」

悠「畑のホウレンソウ全部食われてたんだよ!!」

吉音「あー、何か草食べてるとは思ってんだけど……野菜だったんだ」

悠「ほうれん草!もー、常夜鍋にするつもりだったのに……」

吉音「え、お鍋食べる!」

悠「……話聞いてたか?」

吉音「悠がお鍋を作るからあたしも食べる。」

悠「お前、その発言緋斗だったら前歯へし折ってるぞ」

緋斗「なんでや?!」

ともき「合間合間で緋斗をディスるなよ」

悠「いじりは笑いの基本」

吉音「あー……」

悠「分かるか?」

吉音「ううん、わかんない」

緋斗「なんこの自由人」

吉音「えへへ」

悠「天然だからな」

ともき「鋭いときは鋭いのにな」

悠「それが意地で来たらなぁ」

吉音「それって悠も一緒じゃない?」

悠「おれはいつだって頑張ってるしイケメンだ」

ともき「いつだってうそつきの間違いだろ」

悠「嘘もつくし逃げも隠れもする、だけど、約束は守る、それがおれだ!」

吉音「カッコいい!」

緋斗「俺も女の子にカッコええっていわれたいわぁ……」

ともき「しみじみ言うなよ…」

悠「じゃあ、とりあえず……」

緋斗「とりあえず?女の子紹介してくれるん?」

悠「カブトムシの♀から頑張れ」

緋斗「人間でもねぇぇ!」

吉音「え、カブトムシのメスが好きなの?!」

緋斗「ちゃうよ?!」

悠「さて、小鳥遊妖怪問題!人間に近づき、その肉を吸い取る妖怪といわれる。夜遅くに提灯を灯して山道を歩く人間に対しては、18,19歳の美しい女性の姿に化け「火を貸してくれませんか」と言って提灯を取り上げ、暗闇の中で相手に食らいつき、肉を吸い取ったという。この妖怪は?」

ともき「まさか……」

吉音「……私噛みついたりしないよ!?」

悠「亘理はよく噛んでくるけどな」

吉音「誰?」

悠「気にするな」

吉音「ふーーん」
グリグリ
悠「刀の鞘で突くんじゃない!」

ともき「肉吸いって妖怪か」

悠「Exactly。まぁ、吉音は肉食いだが」

吉音「魚も好きだよ?」
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