ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】6

ーラスタ・ラヴ(11/16/夜)ー

悠「んー……」
書き書き

ともき「珍しい、勉強でもしてるのか?」

悠「まさか」

ともき「だよな」

悠「おれに気にせず面白トークを聞かせてくれ」

緋斗「まかせて!」

悠「お前は無理だ…。」

緋斗「マジトーンで否定された…」

ともき「でも、自分から言い出したってことは何かネタがあるんじゃないのか?」

悠「じゃあ、聞いてやる」

ともき「偉そうだな…」

緋斗「むふん、コホン。いや、人間ていつかは死んでしまうやん。」

ともき「また、とんだ話の切り出し方だな」

緋斗「まぁまぁ、それで死ぬにしてもだとんでもない死に方するひともおるわけよ。例えばロシアンルーレットそれも……」

悠「オートマチックの銃でか?」

緋斗「……」

ともき「……え、今の落ち?」

緋斗「ぐすん…」

神姫「それってダーウィン賞でしょ」

ともき「ダーウィン?ええと、哲学者……だったっけ?」

雲山「はい。進化論者であるチャールズ・ダーウィンにちなんで名づけられた皮肉の「名誉」であり、ダーウィン賞は、愚かな行為により死亡する、もしくは生殖能力を無くすことによって自らの劣った遺伝子を抹消し、人類の進化に貢献した人に贈られる賞です。」

悠「他に例をあげるなら3リットルのシェリー酒を肛門に注入し、急性アルコール中毒で亡くなった男性」

ともき「うわ、阿保だ」

神姫「慈善事業のため、風船1000個を付けて飛び立ち遭難して死亡したブラジルの神父」

ともき「か、悲しい……っていうか、なんの慈善事業」

雲山「踏み切りで立ち往生したポルシェを守ろうとし、列車に向かって行って轢死した男性」

ともき「絶対に他にもっといい手段があっただろうに……」

悠「はい、緋斗。どうぞ」

緋斗「無理ですけど!!」

悠「逆切れかよ」

雲山「用を足そうとして車を止め、道路脇のフェンスを飛び越えたところ橋の上だったため転落死した男性というのもありますよ」

悠「悲しいなぁ」

神姫「アホよね。それで、さっきから何かいてるの?」

悠「雑誌のコラムの原稿……なんだけど気分が乗らないから筆の進みが悪い」

ともき「ああ、不定期のやつか」

悠「今まで逃げてたのについさっきばったり社とあって捕まったんだ」

雲山「へぇ、コラムなんてすごいですね」

悠「そうでもないよ。おれ頭悪いから文章とかめちゃくちゃだし」

緋斗「しくしく…」

悠「いつまで泣いてるんだ。ほら、小鳥遊妖怪問題出してやるよ。日本に伝わる民話。人間の女になったつららの物語で、雪女と混同される場合が多い。独身の男が、自分の家の軒下にぶら下がったつららを見つつ「このつららのように美しい妻が欲しい」と嘆いていると、その願いの通り美しい女が現れ、妻にして欲しいと願う。この女はつららの化身だったのだが、その顛末には諸説ある……。この妖怪は?」

ともき「つららの化身っていっちゃってる件」

悠「細かいことは良いんだよ」

雲山「つらら女ですか。なら、さしずめ鬼女は鬼子母神でしょうか」

神姫「そう言うのじゃないと思うわ」
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