ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】6

ーラスタ・ラヴ(11/9/夜)ー

悠「お茶漬け食べたい」

ともき「これまた渋いな」

悠「しっかりと出汁醤油につけた鯛茶づけが食べたい」

ともき「何気に贅沢か」

悠「白身魚なら鯛でなくてもいいかな。でも、茶漬け食べたいね」

緋斗「家で食べたらあかんの?」

悠「お茶漬けは許されるかな…」

ともき「そこまでは厳しくないだろ……」

悠「どうかなぁ、最近湯気でたらアウトな気がしてる」

ともき「大半の料理は湯気出るからな」

緋斗「つまり冷たいものならOkと」

悠「そんな当たり前のことは議論してねぇ!」

緋斗「お、怒られた…」

ともき「今のは酷いな」

悠「緋斗の扱いは酷くするのがルールだろ」

緋斗「なにルール?!」

悠「地方ルール」

緋斗「マジで?!」

ともき「いや、分けわからん」

悠「酷い扱いでもしてないと……ホントに面白見ないぞ、オマエ」

緋斗「え?」

悠「え?」

ともき「まぁ、それは置いといて……」

悠「じゃあ、緋斗何か面白い話あるかな」

緋斗「……えーと」

悠「うん、ありがとう」

緋斗「なんも言うてないんやけど?!」

悠「こういうのは意外な人物から聞く面白トークがいいんだよな。ということで、何か語ってくれ……本郷」

本郷「……」

崇「ご使命だぞ」

本郷「フッ」

ともき「あはははは!」

緋斗「今ので爆笑?!」

悠「……ハハハ」

緋斗「悠やん、顔が笑ってないで」

悠「だって何言ってるか分からなかったんだもん!」

崇「くくっ」

悠「くそう!なんでれはコイツに話を振ったんだ!」

緋斗「ホンマやで……。ほんで、なんでともやん先輩はわかっとるん?」

ともき「い、いや。ふふっ……。わかるだろ」

緋斗「しかも笑いの余波がまだある……」

悠「ちなみにどんな話だったんだ?」

ともき「い、いや、それは……ふふっ」

緋斗「うわっ!めっちゃ気になる!」

悠「崇でもいい教えてくれ」

崇「聞いてなかった」

悠「なんでやねん!」

ともき「えーと、「ある晴れた日の午後、道を歩いていたら、赤い洗面器を頭に乗せた男が歩いてきました。洗面器の中にはたっぷりの水、男はその水を一滴もこぼさないように、ゆっくりゆっくり歩いてきます。私は勇気をふるって『ちょっとすいませんが、あなたどうして、そんな赤い洗面器なんか頭に乗せて歩いてるんですか?』と聞いてみました。すると男は答えました。『それは…』」」

緋斗「それは?」

ともき「あははっ、ダ、ダメだ。笑って話せないっ!」

緋斗「えぇっ!?」

悠「あれ、この話はどこかで……まぁいいや」

緋斗「いやいや、ええことないやろ?!」

悠「さて、小鳥遊妖怪問題!山中の古寺の住職の妻が寺の庫裏に住み着いていたが、住職が7代を過ぎる頃には、檀家が寺に供える食べ物や金銭を盗み取り、さらには墓地に葬られた屍を掘り起こし、皮をはいで死肉を喰らうようになり、三途の川にいるという奪衣婆よりも恐れられたとある。この妖怪は?」

緋斗「いやいやいやいや!」

悠「なんだよ」

ともき「えーと、古庫裏婆か」

崇「また、婆か」

緋斗「ええー、ちょ、ええー、めっちゃ気になるんですけど!」
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