ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】6

ーラスタ・ラヴ(11/2/夜)ー

京「今日は雨だったな」

悠「そうだな」

緋斗「あら、あの二人……」

ともき「そっとしとこう。がりゅーちゃんは嬉しそうだし」

緋斗「悠やん、どんな会話するんやろ」

ともき「ろくでもない会話じゃないといいんだが……」

悠「そうだ、がりゅー知ってるか?」

京「何をだ?」

悠「正露丸のラッパの音とかってあるだろ?」

京「うん」

悠「あれは商標登録されるらしい」

京「へー」

緋斗「へー」

ともき「いや、お前も感心するなよ」

悠「トトロ見たことあるか?」

京「ジブリのやつ?」

悠「そうそう。あの大きいトトロいるだろ」

京「うん。」

悠「あれの名前はトトロじゃなくてミミンズクっていうんだぞ」

緋斗「マジで?!」

ともき「だからお前が食いつくなよ」

京「じゃあ、中くらいのは?」

悠「中くらいのはズク、小さいのがミンだ。年齢は大きいのから、1302歳。中679歳。小109歳だ。」

緋斗「やっべ、明日学校でみんなに言わな」

ともき「会話のネタを手に入れたって顔だな、おい…」

京「じゃあ、なんでトトロっていうんだ?」

緋斗「うんうん、確かに」

ともき「もうツッコまないぞ」

悠「宮崎監督の知り合いの女の子が「所沢のおばけ」を「ととろざわ」と発音してトトロを愛称としたんだ」

緋斗「へーへーへー!」

悠「おい、そこのさっきからうるさいぞ」

緋斗「あ、すいません」

ともき「素直だな」

緋斗「悠やんの博識に舌を巻いて」

京「確かに悠はなんでもしってる。」

ともき「変な知識だけどな」

悠「だからいいんじゃないか」

ともき「ああそう…」

緋斗「もっと聞きたいわぁ」

悠「お前らに聞かせてもつまらん。」

京「己も聞きたいな」

悠「じゃあ……立ちくらみってあるじゃん」

緋斗「あの、クラッとするやつな」

悠「あれを正しい日本語で言うと……眼前暗黒感」

ともき「え?」

悠「眼前暗黒感(がんぜんあんこくかん)」

緋斗「なにそれかっこええ」

悠「ほかにもカッコいいのならあるぞ。糸通しあるじゃん?」

緋斗「あるん?」

ともき「あるよ」

悠「あれはニードルスレイダー」

ともき「無駄にカッコイイな……」

悠「だろ?さて、おなじみ小鳥遊妖怪問題!死んだ妊婦をそのまま埋葬すると、「○○」になるという概念は古くから存在し、多くの地方で子供が産まれないまま妊婦が産褥で死亡した際は、腹を裂いて胎児を取り出し、母親に抱かせたり負わせたりして葬るべきと伝えられている。胎児を取り出せない場合には、人形を添えて棺に入れる地方もある。この妖怪は?」

ともき「これは知ってる」

京「己もわかるぞ。姑獲鳥だ」

悠「京極夏彦の姑獲鳥の夏面白かったよな」

ともき「それは知らないな」

緋斗「えーと、トトロはミミンズクで……あと、なんやったけ」
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