ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】6

ーラスタ・ラヴ(10/14/夜)ー

悠「ここ最近、坊主トークしてるよな」

ともき「お前がな」

後楽「そんなにおじさんに憧れてるのか。へへっ」

悠「どうしよう……怒りが振り切っておれのなかでヤバいことになってる」

ともき「気持ちは分かる」

悠「あー、殴っていい?」

緋斗「なんで俺にいうの?」

悠「一番殴りやすい角度に居るから」

緋斗「何この人……」

悠「誰が承太郎だ。もっといえ」

ともき「誰も言ってねぇよ」

弩躬「うぃーす」

雲水「がははは!賑やかしいな!」

悠「あ、弩躬、オマエって住職になるのか?」

弩躬「ならねーよ?」

悠「即答かよ!」

弩躬「いや、むしろ何で住職なんて単語が出た?」

悠「ロマロマサガサガ」

弩躬「なるほど」

緋斗「通じる謎」

ともき「深く考えたら負けだ」

弩躬「俺は将来軍人やりつつ表向きは警察やるし」

緋斗「なにそれ、凄い」

悠「ああそうか……お前は柏の回しもんだったな……チッ」

ともき「そしてこの態度」

弩躬「あはは……やんのか?」
ギッ……ギギッ……

雲水「がははは!やれやれ!」

ともき「煽っていくスタイル」

弩躬「じゃ、遠慮なく」
ズバンッ!
バッ!
悠「パリイ!」

ともき「めっちゃ躱してるが」

悠「真パリイだ」

雲水「オレも一時は寺に居たけどな」

悠「寺を建ててたのか?」

ともき「そっち?!」

雲水「いいや、一日中石階段を上り下りしてた」

悠「どっちにしろ何してんだって話だな」

弩躬「ちにみに先生のところの寺らしいわ」

雲水「がはははっ!」

ともき「どっちにしろ規格外だな」

緋斗「一日って……」

雲水「辛いのは上りだけで下りは楽だぞい。」

悠「ああ、下りは楽だな」

弩躬「ま、そうだな」

ともき「そうなのか?」

悠「ほとんど落下だし」

弩躬「こけない様にするのがポイント」

雲水「よく力入れ過ぎて階段砕いたもんだ」

緋斗「あれ、俺の知っとる降りるとちゃうっぽい」

ともき「あんまり深く考えるな」

悠「で、弩躬は住職になれって鳳さんにいわれないのか?」

弩躬「いわれないな。掃除とかはさせられるけど……。まぁ、先生がずっとやるんじゃいかな?」

悠「ああ、なるほど」

雲水「お前ら鳳のことをなんだと思ってんだ?」

悠「逆におっさんは何だと思ってる?」

雲水「物の怪の類だな」

悠「落ちのついたところで小鳥遊妖怪問題!僧侶の持つ仏具で、孫の手のように背中を掻くためにも用いられている。石燕によるこの妖怪画の解説にも「如意は痒ところをかくにおのれがおもふところにとどきて……」と綴られており、背中などに手が届かない際に、自在に痒いところを掻くことができる如意を不思議な妖怪にたとえたものと解釈されている。この妖怪は?」

弩躬「これは如意自在だろ」

雲水「ああ、オレも分かったゼ」

緋斗「にょいじざい?」

弩躬「孫の手だ」

ともき「それでいいのか……」
22/100ページ
スキ