ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】6

ーラスタ・ラヴ(10/5/夜)ー

弩躬「ふー……冷えるなぁ。」

雲山「ですね。すいません、何か暖かいものを」

悠「日本酒とか」

雲山「温まりますか?」

悠「中から温まる」

雲山「なるほど、一理ありますね。熱燗なら更に効果的で……」

弩躬「そんな真面目に考察しなくていいと思うんすけど…」

悠「雲水のおっさんと違って真面目だな…」

雲山「当然です」

弩躬「言い切った」

雲山「私は母似なんです」

悠「……ガッツリおっさんの血が濃いと思う」

弩躬「うんうん」

雲山「……」

悠「凄い悲しい目をしてる…」

弩躬「まぁまぁ、雲水さんだっていい所たくさんあるじゃないですか」

雲山「悪いとはいっていません。しかし……はぁ」

悠「なんかスマン」

雲山「いや、いいんです。」

弩躬「ははっ。」

悠「弩躬は鳳さんになんかないのか?」

弩躬「何かあったとしても俺は何も言わない。」

悠「いわない?」

弩躬「言わない。先生が言う事は正しいと受け入れることが大事」

悠「ある意味洗脳させされてるな……」

雲山「知的な分いいじゃないですか」

悠「恥的?」

弩躬「あえて突っ込まない」

悠「なんかあの人なら今のひと言が耳に入ってそうで怖い」

雲山「地獄耳どころじゃないですよ、それ。」

悠「あのひとは神通力的なものがある気がする」

弩躬「まぁ、俺も何回か魔女か何かですよねって聞いたことあるし」

雲山「魔女て…」

悠「魔女なのか?」

弩躬「いや、だってあの人……歳わかんないし」

雲山「そういえば父の若いころの写真にチラリとですが鳳殿とよく似たひとが写っていたのを見たような……」

悠「おっさんの若いころから、今の姿と変わってない、と」

雲山「似ているだけであって同一人物とは限りませんけど、ね」

弩躬「この話題は夏には鉄板なんだよな」

悠「冬でもいけると思う」

雲山「冬ですか?」

悠「冬は夜が長いんだよ」

雲山「なるほど」

悠「ちなみに実際のところどうなんだ?」

弩躬「先生の年とかに関するものって見つからないんだよな。免許とか持ってるはずなのに一度も見たことない」

悠「魔女でいいな」

弩躬「だろ」

雲山「十神将の中で一番のミステリアスですね」

悠「さて、ゾクゾクしてきたところで小鳥遊妖怪問題!室町時代の紀行文『耕雲紀行』や御伽草子『田村の草子』などの物語に登場する伝説上の女性。立烏帽子(たてえぼし)、鈴鹿権現、鈴鹿姫ともいう。伝承によって、女盗賊、天女、鬼女であったりとその正体や描写は様々であるが、室町時代以降の伝承はそのほとんどが坂上田村麻呂の鬼退治譚と関連している。この妖怪は?」

雲山「鈴鹿御膳」

弩躬「鈴鹿御膳」

悠「正解は鈴猫御膳でした」

「「は?」」
13/100ページ
スキ