ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】6

ーラスタ・ラヴ(10/4/夜)ー

悠「はー、寒いよぉ」

ともき「言うほどだろ」

悠「いや、もう寒いからこれ装備してる」

白巳「くぅくぅ」

ともき「白巳ちゃん……」

悠「究極生命体(アルティミット・シイング)白巳だ!」

ともき「やかましいわ」

悠「すげぇあったかいの」

ともき「だろうな」

悠「ただ、この究極生命体(アルティミット・シイング)にもひとつだけ弱点があってな」

ともき「いちいち、それ言わなくていいから」

緋斗「弱点て?」

悠「涎でベタベタになる」

白巳「じゅぴー……」
とろー

ともき「かなり……ベタベタだな」

悠「まぁ、白巳の唾液は殺菌効果と治癒効果の塊だから多分腹のあたりだけツルツルになる。」

緋斗「マジで?!」

悠「これはマジだ。多分、一日数回口径摂取すれば中から健康になる。」

窈「……!」
ガタッ

悠「ともき、そこのスツールとって」

ともき「何する気だ」

悠「あそこで反応したロリペドにぶつける」

窈「誤解だ!」

緋斗「マジ何?」

ともき「最近はフォローできなくなってきた」

窈「ホント誤解ですから!」

悠「それにしても最近は本当に寒くなって怖い」

ともき「いや、適度だろ」

悠「むりぃ!ゴクゴクッ!」

緋斗「でも、今飲んでるんは?」

悠「生ビール」

ともき「温かいもののめよ」

悠「それはまだ早い」
キリッ

ともき「うざ…」

鈴猫「こんばんわ」

優日「ちょーす」

悠「おう、同伴出勤か」

鈴猫「なんの同伴ですか…」

優日「私は鈴猫さんに貢ぐ側?貢がれる側?」

悠「鈴猫は貢いじゃう側だろ。正確に言うと貢がれる側でもいけるのに貢いじゃう側」

鈴猫「あのねぇ…」

優日「鈴猫さん、私飲み物が欲しいです」

鈴猫「え、あ、うん」

ともき「甘い」

緋斗「貢側や」

鈴猫「シクシク…」

悠「でも、大丈夫だ。駒狸さんよりは鈴猫のが騙されにくいはず。」

ともき「駒狸さんなぁ……」

優日「人が良すぎるのも問題だね。」

悠「後楽の相手で少しは耐性つけてくれるとありがたいんだが」

ともき「詐欺の権化じゃないか」

悠「この前もおれの財布を持っていこうとしてデコに斬られてたしな」

緋斗「斬られたん?!」

悠「斬られたぐらいで退治できないけどな」

緋斗「ええ……」

優日「あ、白巳ちゃん発見」

悠「究極……」

ともき「それはもういい」

鈴猫「な、なんか涎凄くない?」

悠「おれしか浴びてないから問題ない。さて、小鳥遊妖怪問題!兵庫県淡路島に伝わる化け狸。佐渡島の団三郎狸、香川県の太三郎狸と並び、日本三名狸に数えられている。江戸時代の奇談集『絵本百物語』にも記述がある。人間に化けて芝居見物をしている最中、犬に襲われて命を落としたといわれるが、詳細は地域や文献によっていくつかの異説が見られる。この妖怪は?」

窈「たしか芝衛門狸だっけ?」

ともき「あれ、たしか後楽さんの名前って……」

悠「芝衛門後楽だ」

緋斗「わーお」
12/100ページ
スキ