ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】3

ー池袋西口商店街側ー

六花「あー…さーむーいー」

鈴猫「本当に今日は寒いね。はい、ローズマリーティ」

六花「ありがとうございまーす」

鈴猫「それにしても配達ご苦労様。ごめんね、わざわざ届けてもらって。」

六花「いえいえー。鈴猫さん家は近いし、こうしてあったかい紅茶ごちそうになれますからー。」

鈴猫「ふふ、紅茶くらいならいつでもいれてあげるよ。」

六花「鈴猫さん、もう結婚してくださいー。ぎゅーー。」

鈴猫「あ、あはは…結婚はちょっと」

六花「あー…鈴猫さん、ふかふかでほかほかー。」

鈴猫「ふかふかは余計でしょ~」

六花「むぎゅ…。い、いや、お腹じゃなくて胸がふかふかって意味ですよー」

鈴猫「それも、反応に困るから……。あ、そだリッカちゃんは今夜ライブだよね。」

六花「はい。バリバリ奏でますよー。サンタがきたらノリノリで踊り出すくらいにー。」

鈴猫「ふふ、頑張ってね。けど、打ち合わせとかいかなくていいの?」

六花「うーん。まぁー…まだ平気ですよー。」

紅「あ、いたいた。」

悠「見ろよ崇。俺の勘はあたったろ。」

崇「だな。」

六花「あれー。崇に紅さん、ついでに悠くんじゃん」

悠「俺はついでかよ」

鈴猫「雁首揃えてどうしたの?」

崇「暇潰し」

悠「散歩」

紅「オデン」

鈴猫「単語を並べられても解らないんだけど」

六花「えと、暇潰しに散歩にでて偶然、紅さんにあっていっしょにオデンを食べた。かな?」

悠「正解。」

鈴猫「何でわかるの?!」

紅「そりゃ、ふだん本郷と会話できるくらいだからな」

鈴猫「うわ、すっごく納得できた。」

悠「それでオデン食い終わってリッカを探すことになって俺が鈴猫のところと予想したらバッチリあたったんだ」

六花「なんでわかったの?」

悠「西口公園に居なくてサボるとしたらCDショップか本屋、ブラブラ歩いてるのどれかだろうけど。さっき店を覗いたら六花母が店番してたからリッカは配達に出てる。けど自転車はあった。ってことは近場で…いきつく答えは?」

鈴猫「私のうち。」

悠「まぁ、簡単な推理だ」

紅「よ、迷探偵!」

悠「ふふん。……字ちがくないか?」

紅「気のせいさ。」

鈴猫「よかったら、みんなの紅茶もいれようか?」

悠「あ、俺やるよ。」

鈴猫「じゃあ、お願い。悠がいれる方が美味しいし。」

悠「愛がこもってるんだよ」

鈴猫「え…///」

崇「撒き散らしな愛だな」

紅「あっちにもこっちにもて感じか」

六花「よ、この八方美人。老若男女殺し!」

悠「よぉし、テメーラ表でろ。」

崇「紅、相手してやれ。」

紅「了解っす。」

鈴猫「了解じゃないよ!うちの前で暴れないで!」
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