ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】5

ーラスタ・ラヴ(8/21/夜)ー

悠「なんかベタつく天気だよな」

豊久「こういう日は奇襲が捗る」

悠「分かりません」

寅「トレーニングにももってこいだ」

悠「分かりません」

寅「……」
ブンッ!
バッ!
悠「甘い!」

寅「こっちだ」
ドゴォ!
悠「ゲフッ!」

寅「ふんっ」

豊久「なんじゃ、今の。悠どん自分から当たりに行ったぞ」

悠「気合飛ばしだ……痛っっ。」

豊久「ふむ、わがらん。」

悠「実際にやってもらえ」

豊久「うむ、寅。やってみい」
ちゃきっ

寅「……まぁいい、お前ともいつかはやるんだ」

悠「いつかはやる流れなんですか…知りませんでした。」

寅「……」
ゴッ!
悠「痛!また殴った!」

緋斗「どっちもガッツリ顔面当たってたよな?」

ともき「殴られ慣れてるんだろう。きっと。」

寅「まぁいい、いくぞ」

豊久「応!」

寅「ふーー……はぁぁ!」
バッ!
豊久「むっ……はっ!」
ジャキ!
寅「なっ……」

豊久「なるほど、殺気を飛ばしてあたかも目の前に迫ってきとるように見せるんじゃな。面白い」
すっ、ちゃき…

寅「……」

悠「え、お前何で寅の動きに合わせれたの」

豊久「いくら、殺気を飛ばせても身のある殺気と気当てのさっきの違いばわがる。」

悠「マジか」

寅「……やっぱり、ある程度腕の立つ奴には通じないな」

悠「落ち込むな。おれはバリバリ通じる。」

寅「……」
ブンッ!
悠「危ない!」

寅「ちっ」

悠「なんですぐに殴ろうとするかな…」

寅「蹴れる位置なら蹴ってる」

悠「そういう意味じゃねーよ!」

豊久「寅も悠もこまごました技を使うが、殺るとなったら何もかんもこめた一撃こそ武器ぞ」

寅「お前の武士道はなんか間違ってねぇか?」

豊久「まちがっどらん。」

悠「言い切ったわ」

寅「そういう奴だったな」

緋斗「あの人ら怖いです」

ともき「知ってる」

豊久「まぁ、おいも道玄叔父の弾針剄を撃ちこまれたらたまらんがな」

寅「叩き斬らないのか」

豊久「一発程度なら何とかなっが、連射されたら無理じゃ」

悠「一発なら斬れる発言に驚きだよ…」

寅「お前も神姫にボッコボコに撃たれて平気だろ」

悠「いや、平気ではない。全身が痛い。あと、お前に殴られても痛い」

寅「激痛にのたうて」

悠「超怖い…はい、小鳥遊妖怪問題!鳥山石燕の妖怪画集『今昔百鬼拾遺』などの江戸時代の古書にある日本の妖怪。袖口の狭い高級な和服の袖から、幽霊らしき女性の手が伸びたもの。この妖怪は?」

寅「知らん」

豊久「斬ったことば無か」

悠「……」

緋斗「俺もわからんわ。あ、ググったら小袖の手やって」

悠「緋斗だからドーン!」
ドスッ!
緋斗「なんで?!」

ともき「酷いなぁ」
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