ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】5
ーラスタ・ラヴ(8/16/夜)ー
悠「雨降りそうで雨降らない天気だな」
ともき「そうだな」
悠「こんな時は辛い食べ物が食べたくなる」
ともき「同意しかねる」
悠「あれ、辛いの嫌い?」
ともき「嫌いじゃないが、別段別段辛いものが食べたくなるとは思わない」
悠「そうかなぁ」
ともき「そうだよ」
道玄「小僧」
悠「誰が小僧だ!」
道玄「……」
悠「はい、小僧です。」
ともき「なんなんだお前は」
道玄「面白い酒が手に入った飲むか?」
悠「飲むー!」
ともき「……」
道玄「少し待て。もうすぐ雲水がつまみと一緒に持ってくる」
悠「へー、たまには優しいんだな」
道玄「たまには?」
悠「たまには。そこは意地でも譲らん」
道玄「お前は可愛げがない」
悠「可愛いし!」
ともき「いや、可愛くはない」
悠「照れんなよ」
ともき「うるせぇ、タコ」
悠「タコと言われた」
道玄「儂はイカの方が好きだ」
悠「知らんがな」
雲水「おうすっ!」
バッチィィンッ!
悠「ぐぇっ!」
雲水「待たせたな!」
道玄「いいや、待ってない」
悠「せ、背中がバーンってバーンって……」
ともき「いい音したな」
道玄「いつまで這いつくばってる」
雲水「ほれ、これ飲めば一気に元気になるぞ」
悠「うぅ……痛い。どんな酒?」
ともき「元気だろお前」
雲水「コブラとサソリを付け込んだ酒だ」
トンッ
悠「……」
ともき「……」
道玄「珍しいだろ。アジアの酒だ」
悠「飲めるか!!」
雲水「ハブ酒やマムシ酒と同じだぞ?」
悠「……なるほど、それもそうか」
ともき「納得するのかよ…」
悠「まぁ、サソリが入ってるは目をつぶれば……。ゴクッ、いける。けど臭っ」
ともき「マジか…」
道玄「お前も飲むか?」
ともき「全力で遠慮します」
雲水「遠慮なんぞ要らんぞ?」
ともき「いや、ほんと大丈夫です…」
悠「つまみはフライか?」
雲水「ロッキーマウンテンオイスターのフライだ」
ともき「オイスター……牡蠣?」
雲水「いいや、水牛の睾丸だ」
ともき「えぇ…」
悠「これは初めて食うわ。はぐ……んー」
ともき「ど、どんな味?」
悠「タンパクだな。硬さもほとんど……肉の味もしないし生臭くもない。あれだ柔らかい鶏肉?醤油に合いそう」
道玄「酒は儂、それは雲水が用意した」
悠「なんとなくゲテモノ食いになった気がする」
雲水「がはははっ、だが息子より意気地があるぜ。あいつはどっちも断りやがった」
道玄「神にも断られたしな」
ともき「でしょうね…」
悠「さて、小鳥遊妖怪問題!本所七不思議と呼ばれる奇談・怪談の1つで、江戸時代の頃の本所付近は水路が多く、魚がよく釣れた。ある日仲の良い町人たちが錦糸町あたりの堀で釣り糸を垂れたところ、非常によく釣れた。夕暮れになり気を良くして帰ろうとすると、堀の中から「置いていけ」という恐ろしい声がしたので、恐怖に駆られて逃げ帰った。家に着いて恐る恐る魚籠を覗くと、あれほど釣れた魚が一匹も入っていなかった。この妖怪は?」
道玄「置いてけ堀か」
雲水「オレだったら釣らずに弾きだすがな!」
ともき「弾きだす?」
雲水「水面を叩いて魚を打ち上げるんだよ」
悠「その漁法は禁止されてないかおい…」
悠「雨降りそうで雨降らない天気だな」
ともき「そうだな」
悠「こんな時は辛い食べ物が食べたくなる」
ともき「同意しかねる」
悠「あれ、辛いの嫌い?」
ともき「嫌いじゃないが、別段別段辛いものが食べたくなるとは思わない」
悠「そうかなぁ」
ともき「そうだよ」
道玄「小僧」
悠「誰が小僧だ!」
道玄「……」
悠「はい、小僧です。」
ともき「なんなんだお前は」
道玄「面白い酒が手に入った飲むか?」
悠「飲むー!」
ともき「……」
道玄「少し待て。もうすぐ雲水がつまみと一緒に持ってくる」
悠「へー、たまには優しいんだな」
道玄「たまには?」
悠「たまには。そこは意地でも譲らん」
道玄「お前は可愛げがない」
悠「可愛いし!」
ともき「いや、可愛くはない」
悠「照れんなよ」
ともき「うるせぇ、タコ」
悠「タコと言われた」
道玄「儂はイカの方が好きだ」
悠「知らんがな」
雲水「おうすっ!」
バッチィィンッ!
悠「ぐぇっ!」
雲水「待たせたな!」
道玄「いいや、待ってない」
悠「せ、背中がバーンってバーンって……」
ともき「いい音したな」
道玄「いつまで這いつくばってる」
雲水「ほれ、これ飲めば一気に元気になるぞ」
悠「うぅ……痛い。どんな酒?」
ともき「元気だろお前」
雲水「コブラとサソリを付け込んだ酒だ」
トンッ
悠「……」
ともき「……」
道玄「珍しいだろ。アジアの酒だ」
悠「飲めるか!!」
雲水「ハブ酒やマムシ酒と同じだぞ?」
悠「……なるほど、それもそうか」
ともき「納得するのかよ…」
悠「まぁ、サソリが入ってるは目をつぶれば……。ゴクッ、いける。けど臭っ」
ともき「マジか…」
道玄「お前も飲むか?」
ともき「全力で遠慮します」
雲水「遠慮なんぞ要らんぞ?」
ともき「いや、ほんと大丈夫です…」
悠「つまみはフライか?」
雲水「ロッキーマウンテンオイスターのフライだ」
ともき「オイスター……牡蠣?」
雲水「いいや、水牛の睾丸だ」
ともき「えぇ…」
悠「これは初めて食うわ。はぐ……んー」
ともき「ど、どんな味?」
悠「タンパクだな。硬さもほとんど……肉の味もしないし生臭くもない。あれだ柔らかい鶏肉?醤油に合いそう」
道玄「酒は儂、それは雲水が用意した」
悠「なんとなくゲテモノ食いになった気がする」
雲水「がはははっ、だが息子より意気地があるぜ。あいつはどっちも断りやがった」
道玄「神にも断られたしな」
ともき「でしょうね…」
悠「さて、小鳥遊妖怪問題!本所七不思議と呼ばれる奇談・怪談の1つで、江戸時代の頃の本所付近は水路が多く、魚がよく釣れた。ある日仲の良い町人たちが錦糸町あたりの堀で釣り糸を垂れたところ、非常によく釣れた。夕暮れになり気を良くして帰ろうとすると、堀の中から「置いていけ」という恐ろしい声がしたので、恐怖に駆られて逃げ帰った。家に着いて恐る恐る魚籠を覗くと、あれほど釣れた魚が一匹も入っていなかった。この妖怪は?」
道玄「置いてけ堀か」
雲水「オレだったら釣らずに弾きだすがな!」
ともき「弾きだす?」
雲水「水面を叩いて魚を打ち上げるんだよ」
悠「その漁法は禁止されてないかおい…」