ｰラスタ･ラヴ(8/11/夜)ｰ

悠「カレー」

緋斗「またカレー?!」

悠「いや、カレー屋のカレーって大体が具材が完全に溶けきってるよな」

ともき「まぁ、ずっと煮込んだらそうなるだろ」

悠「おれはサラサラ系よりドロッとしてて具材のゴロゴロしたカレーが好きなんだよな」

緋斗「はぁ…」

悠「なんていうか、ぐっちゃぐちゃのどろどろが好きなんだよ」

ともき「お前が言うと何か嫌だな」

悠「なんで?!」

緋斗「なんや卑猥やん」

悠「目つき」
ベタッ
緋斗「ちょ、レンズに指紋つけんといてや!」

悠「じゃあ、目を突かれる方が良かったのか」

緋斗「ようないよ!!」

悠「じゃあ、殴るか」

緋斗「助けて!」

ともき「無理」

豊久「悠どん」

悠「おおう、ビックリした…。どしたんだ豊」

豊久「いや、主の家に尋ねたら居らんといわれちゃけん。ここに来たんじゃ」

悠「は、はぁ…何か用事か?」

豊久「ああ、暇じゃし手合せせんか?」

悠「遠慮しときます」

豊久「なんじゃ。暇じゃないか?」

悠「忙しいわ。超忙しい」

ともき「何処がだよ」

悠「おれの代わりにコイツが相手してくれるってよ」
スッ
緋斗「ふぁっ?!」

豊久「ふんっ!」
ゴッ!
緋斗「ぎゃっ!」
ドダンッ!

ともき「……おいおい」

豊久「悠、コイツ弱いぞ?」

悠「あ、うん。だろーね」

ともき「だろーねじゃねーよ」

悠「ブローネ?」

ともき「ヘアカラーでもねぇ!!」

悠「豊、なんでいきなり殴った。おれでも手加減するぞ」

ともき「そういう問題でもない」

豊久「相手するといったじゃろ」

悠「……いったなぁ」

ともき「大体お前のせい」

悠「てへっ☆」

ともき「叩き切ってくれていいですよ」

豊久「せいっ!」

斬!!
バッ!
悠「全力回避ィ!!」

豊久「うむ。流石じゃ!次行くぞ!」
ジャキッ!

悠「いくなっ!」

豊久「あん?」

ともき「スツールが真っ二つになってる……」

碧「悠に請求するからな」

悠「おれぇっ?!」

ともき「大体の原因はお前」

悠「頼むから大人しくしててくれ」

豊久「無理じゃ」

悠「言い切りやがった…」

ともき「これはこれで怖いな…」

悠「生粋の戦闘狂だからな…。コホン、小鳥遊妖怪問題!カニまたはサソリのようなはさみを持つ姿で描かれていて、『東北怪談の旅』には山形県庄内地方での話であるとして、○○が漁村の魚「網」をズタズタに切り裂いてしまうことがつづいたので、ある者が「網」をすばやく家に隠して害を防いだところ、夜に虫除けのために部屋に吊っておいた蚊帳を○○に切り裂かれ、全身を蚊に刺されてしまったという話がある。この妖怪は?」

豊久「網や蚊帳なんぞ斬ってもつまらん」

悠「つまる、つまらないじゃないから。」

ともき「網切」

悠「Exactly。」

豊久「薩摩の兵子は丸太を断って一人前ぞ」

悠「丸太って鋸じゃないんだから……。」

豊久「当然、刀でじゃ」
ひゅん

悠「分かったから抜くな。鞘に戻せ」