ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】5

ーラスタ・ラヴ(8/10/夜)ー

悠「あぢー」
どろっ

ともき「溶けてやがる」

緋斗「え、溶けるん?」

悠「おっととっ。危ない危ない」
スッ

ともき「人間かどうか疑わしさ爆発だな」

悠「人間。超人間。」

緋斗「怪しい」

悠「お前の存在よりマシだ」

緋斗「俺は怪しいないで?!」

ともき「いや、そうでもない」

緋斗「うそーん!」

悠「緋斗」

緋斗「はい」

悠「ちょっとココイチでカレー買ってきてくれ。とんかつカレーの七辛」

緋斗「カレーってかい…」

悠「ゴー!」

緋斗「はいはい、行けばええんやろ」

ともき「なんでカレー」

悠「夏はカレー」

ともき「いや、分からなくもないではないが……。突発的に頼むもんではないよな」

悠「緋斗がいたからな」

ともき「普通に酷いってわかってるか?」

悠「ちょっとだけ」

ともき「ちょっとかよ!」

崇「……」

悠「あ、イケメンが素通りした」

氷室「こんばんわ」

悠「あ、もうひとりのイケメンは挨拶してくれた。こんばんわんこ、わんわんにゃー!」

ともき「頭おかしいんで無視しといてください」

氷室「あはは。悠さんはいつでも元気ですね。」

悠「いやぁ、大分無理してテンションあげてるよ」

崇「マグロと一緒で止まると死ぬんだろ」

悠「冬場は止まりっぱなしだよ」

ともき「冬は冬で寒い寒いとうるさいだろ」

悠「うにゃん」

ともき「うざ…」

崇「悠」

悠「なんじゃい」

崇「秋宵月は元気か?」

悠「この暑さで元気にしてたら異変だよ」

氷室「異変レベルですか」

ともき「っていうか、元気がないってのも問題なんだけどな」

崇「どうにかしてやれ」

悠「今がどうにかした結果の限界だし、お前はどういう立場でいってるんだ」

崇「秋宵月がちゃんとしてないとお前が少しもちゃんとしないだろ」

氷室「真桜さんが親みたいなものですか」

ともき「ある意味では確かに監視役ですね」

悠「納得いかんわ」

崇「納得するしないじゃなく……事実だろ」

悠「おいおい、今日は一段と言葉の氷柱が切れ味鋭いな」

崇「暑いからな」

悠「涼しげな顔してよく言うよ」

氷室「暑いですよね。私もタオルが手放せません」

悠「おれも」
デロデロ

ともき「そのデロデロしたのは何だ」

悠「……何だろう?」

ともき「本人がわかってない!?ってか、タオルは!!」

悠「ここにある。なんだろ、このデロデロ」

崇「捨てとけ」

悠「だな……さて、納涼小鳥遊妖怪問題!荒れ果てた家の障子に無数の「目」が浮かび上がった姿で描かれており、解説文によれば碁打ち師の念が碁盤に注がれ、さらに家全体に現れた。この妖怪は?」

崇「薬をきめた馬鹿」

悠「いや、そういうんじゃない」

氷室「壁に耳あり障子に目あり」

悠「そういう事でもないなー」

ともき「普通にわからない」

悠「答えは目目連でしたー」

緋斗「カレー買ってきたよー!」

悠「遅い!」

緋斗「うそぉ…」
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