ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】5

ーラスタ・ラヴ(7/28/夜)ー

悠「……」
ジッ

ともき「さっきから手を見つめてどうした?」

悠「ん?ああ、大したことじゃないんだけど……痺れてる」

ともき「は?」

悠「さっきから軽く痺れてるんだ。」

ともき「……それってなんだ?変な体勢で手を曲げてたのか?」

悠「いや、多分これは……へい、みんなの家庭の医学こまりん!」

駒狸「えっ、あっ、はい!なな、なんですか!」

緋斗「みんなの家庭の医学なんや……」

悠「手が痺れてるんだ」

駒狸「……あの、悠くん。今日昼間家庭菜園で作業してましたよね。」

悠「してました」

駒狸「水分取ってましたか?」

悠「いや、どうせならキンキンに冷えたのを飲もうと我慢してた……っか、現在進行形で我慢してる」

駒狸「それは熱中症の症状です!!今すぐに水分を取ってください!!」

悠「おっけーい!!」

ともき「なんだそのテンション……」

緋斗「この元気で熱中症?」

駒狸「熱中症って実はすごく症状がわかりにくいんです。ちょっと怠い……まぁ、暑さのせいだろうって油断してたら倒れちゃうこともあるんですよ。」

緋斗「へー」

悠「キンキンにキンキンに冷えたビールくだしゃい!」

ともき「うぜー……」

碧「ほらよ」
ドンっ

悠「キンキンに……キンキンに冷えてやがる!」

ともき「お前それが言いたいだけだろ」

悠「ううっ……キンキンに冷えてやがるっ……!あ・ありがてぇっ……涙が出るっ……犯罪的だ……うますぎる…染みこんできやがる…体に…ぐっ…溶けそうだ…本当にやりかねない…ビール一本のために…強盗だって…」

緋斗「ええっ…なにこれ……」

ともき「アカギ……だったけ?」

悠「カイジだよ!!」

ともき「あー……間違って悪かったな」

駒狸「悠くん、そんなことしてると身体壊しますよ!」

悠「壊したら優しく看護してね」

駒狸「壊さないようにしてください!」

悠「怒られちゃった♪」

ともき「嬉しそうに…」

緋斗「俺もやさしゅう看護してほしいわ…」

悠「包帯でグルグル巻きにして棺桶入れてやるよ」

緋斗「看護でもないし!雑な処理やん!」

悠「ちゃんとミイラ処理してほしいのか?」

駒狸「の、脳とか掻き出されちゃいますよ?」

緋斗「ひえっ!?」

ともき「そういう知識もあるんだ…」

駒狸「ミイラも医学面で必要な知識ですから」

悠「でも、駒狸さんて正確に言うと外科医志望じゃないよな」

駒狸「はい、看護系ですけど、あこがれは古川先生のようになマルチドクターです」

悠「……うん、コメントは控える」

ともき「そこは何とか言っとけよ」

悠「小鳥遊妖怪問題!マスクをした若い女性が、学校帰りの子供に「わたし、きれい?」と訊ねてくる。「きれい」と答えると、「……これでも……?」と言いながらマスクを外す。するとその口は耳元まで大きく裂けている妖怪は?」

緋斗「女スパイ!」

悠「どかーん!」
パンっ!
緋斗「酷い!」

駒狸「整形外科医を探している方ですね。」

ともき「……間違いではないかもな」

悠「っか、口裂け女って整形失敗した女が妖怪化したって説もあったよな」

ともき「自分で答えいっちゃったよ」
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