ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】5

ーラスタ・ラヴ(7/27/夜)ー

悠「雨降らなかった…」

ともき「夕方から雨予報だったけど、曇りのままだったな」

悠「雨はおれに力を与えるのに」

緋斗「どんな力?」

悠「フェロモンを振りまく力」

ともき「汚い」

悠「汚くないよ!!」

優日「娘さんから見てどう思う?」

ゆうな「んー……汗臭い?」

ゆえ「あちぇくちゃい……」

優日「らしいです」

悠「そりゃ汗かくもん。ただ、ゆえさん、鼻つまんで言わない。リアルでしょ!」

優日「はは」

悠「そこも笑うなし!」

ともき「まぁ、事実なんだから仕方ない」

悠「そんな汗臭いかな、クンクン」

優日「好きな人は好きそうだけどね。そういう匂い」

悠「おれのフェロモン?」

優日「チッ」

悠「まさかの舌打ち」

ともき「今のはされて当然の舌打ちだろ」

優日「そういえば暑いけど真桜ちゃん息してる?」

ゆうな「最後に見たのは……いつだっけ」

ゆえ「おぼえてない……」

ともき「おいおい……」

悠「おれは夜中にちょこちょこ会うから生きてるのは確認してる」

緋斗「なんで夜中?」

悠「トイレだよ。この変態がっ!」

緋斗「怒られた…」

ともき「少しくらい会話してるんだろうな」

悠「ちゃんと話してるよ。生きてるか?とかなんか欲しいものあるか?とか」

優日「そしたら?」

悠「「死んでるなの」「冬が欲しいなの」という返事をいただきました」

ゆうな「あはは」

ゆえ「あはは……」

悠「笑いごっちゃないよな」

ともき「それ、大丈夫なのか?」

悠「大丈夫だろ。本当に体調とかがヤバかったらちゃんと伝えられる娘だぞ。真桜は」

ゆうな「真桜ちゃんは賢い」

ゆえ「まおうちゃんはなかみはおとな……」

優日「見た目は幼女」

悠「しっかりした幼女」

ともき「……」

悠「え、なにその眼。何もしてませんよ?」

緋斗「ホンマにぃ?」

悠「……」
ガシッ!バッ!ゴスッ!
緋斗「うぎぃっ!」

ゆうな「決まったー!お父さんのヘッドソバット!」

ゆえ「あたったああいてはわれる……!」

悠「加減してやったから割れちゃいないさ」

優日「今度、西瓜割って」

悠「余裕だがべちゃべちゃになるんだよな」

ともき「じゃあ、ボーリング玉にでもやってみるか?」

悠「……いや、まだおれの頭が勝つ!」

ともき「とんでもない自信だな…」

悠「さて、トイレの話が出たので……小鳥遊妖怪問題!誰もいないはずの学校のトイレで、ある方法で呼びかけると『○○さん』から返事が返ってくる」というもの。赤い吊りスカートをはいた、おかっぱ頭の女の子の姿が最も有名で白いワイシャツを着ているともいう妖怪は?」

優日「貞子たん!」

ゆうな「カシマさん!」

ゆえ「ひきこさん……!」

悠「こ、ここぞとばかりに外しにかかって来てやがる!」

緋斗「とうぜんトイレの花子さん!」

悠「ホントお前はつまらん奴だ」

緋斗「ひ、ひでぇ」

ともき「ドンマイ」
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