ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】5

ーラスタ・ラヴ(7/25/夜)ー

悠「頭上が熱い」

ともき「帽子でもかぶってろよ」

悠「黒いのなら……」

ともき「それ熱いままだろ」

悠「むぅ」

ともき「いや、むぅじゃないよ」

京「悠、熱中症になるぞ」

悠「大丈夫だ。本気になればおれは遮光バリアが張れる」

京「凄い!」

ともき「嘘だから」

京「嘘なの?」

悠「冗談だよ」

京「冗談か!悠の冗談はレベルが高いなぁ」

悠「そのうちわかるようになるさ」

ともき「いや、分かるかよ」

悠「しかし、がりゅー」

京「うん?」

悠「少し焼けたか?」

京「かもしれない。毎日鍛錬してるから。」

ともき「毎日か……。すごいな。」

悠「ちゃんと日焼けクリームは塗っておかないとダメだぞ」

京「日焼けクリーム塗らないとダメか?」

悠「絶対にダメってことはないけど、塗っといた方がいいな」

京「己、そういうの持ってない」

悠「買えばよくね?」

京「どこで売ってるんだ?」

悠「どこでって……どこでもあるよな?」

ともき「どこでもあるな。」

京「そうなんだ。」

悠「でも、体質にあったのが大事だからな。安いの買うよりちょっといいもの買っとくといいぞ」

京「ふんふん」

ともき「そこまでいうんだったらお前がついてって選んであげろよ」

悠「女ものは女に聞くのが一番だと思う」

京「つまり?」

悠「お友達といっしょに買に行くといい」

京「なるほどなー」

ともき「納得するんだ」

悠「素直な子だしな」

ともき「素直すぎだろ」

悠「素直なのはいいことだ。飴をあげよう」

京「ありがとう」

ともき「なんだかなぁ」

悠「夏休み楽しんでるか?」

京「うん、いっぱい鍛錬してる!」

悠「……ソッカー」

ともき「おい」

悠「こほん、がりゅー。鍛錬も大事だけど遊ぶことも大事だぞ」

ともき「お前は遊びっぱなしだけどな」

悠「装備転生のためにダンジョンに出たり入ったり、出たり入ったり……うひひ」

ともき「こんな風にはなっちゃダメだぞ」

京「うん。己は悠にはならない。悠のお嫁さんになる。」

悠「……小鳥遊妖怪問題!人家の中の提灯や行灯などの火を吹き消す、老婆の姿の妖怪。陰気の存在である妖怪は火などの陽気を苦手とするため、その火を消す存在の妖怪は?」

京「火消婆」

悠「え、正解」

ともき「なんでわかったんだ?」

京「妖怪のことは色んな人が昔話してくれた。最近は神姫姉が教えてくれることもあるし」

悠「あ……ぴよこのじゅぎょーで妖怪もしてるからか」
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