ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】5

ーラスタ・ラヴ(7/23/夜)ー

悠「ふー……暑い」

雲水「暑いときは暑くなるに限るぜ!」

道玄「心頭滅却……だろ」

悠「分厚い胸板と広い肩幅に挟まれてさらに暑い……」

雲水「水を飲むといいぞ!」

悠「いや、水分は大事だけどそういうんじゃないんです」

緋斗「悠やんが楽しそうや」

ともき「そういうこと言ってるから余計な目に合うんだぞ」

緋斗「お口チャックノリス」

悠「蹴り」
ゲシッ
緋斗「ぐぇっ!」

悠「足が滑った」

ともき「普通に蹴りっていってたよな」

道玄「こらこら、何をしている」

悠「足が滑ったんだよ」

雲水「がははっ。オレもよく手が滑るぜぇ」
ブンッ!ブンッ!

道玄「やれやれ…」

悠「アナタの娘さんも手が滑っておれによく当たるんですけどね」

道玄「そうか」

悠「それだけかいっ!!」

雲水「がはははっ!いいじゃねーか、女に触られるのは好きなんだろ!」

悠「触るのと殴るのは違いませんか?」

雲水「変わらん」

悠「良い切りやがった!!」

雲水「男なら黙って受け止めとけってこった!!」

悠「……そっちも同じ意見で?」

道玄「いいや。ただ、殴られてるのがお前じゃなかったら少しは考えるが、お前なら構わんだろう」

悠「なんでやねん!!」

雲水「がははははっ!」

緋斗「大笑いしとる…」

ともき「ツボだったんだろうな」

悠「まったく…」

道玄「だが、お前のように気が抜けっぱなしになる小僧は適度に刺激がいるだろう。」

悠「誰が気が抜けっぱなしか!常にアンテナを張りっぱなしにしている。」

道玄「なら、今この瞬間に雲水に襲われたらどうする?」

悠「……」

雲水「……」
ゴンッ!ゴンッ!

悠「背後から硬いもの同士がぶつかる音が聞こえる……」

道玄「気を抜いているからな。さっきからずっとお前を狙っていたぞ、そいつは」

悠「なんでだ!」

雲水「殺気を感じるかのテストだ」

悠「いやいや、本当に出してたか?」

雲水「殺気ってのは殺す気だ。感じるか感じない程にまで研ぎ澄ませば、そのくらいは軽い。」

悠「軽くても殺す気をバシバシ向けられてるおれってなに?」

道玄「弟子(モルモット)」

雲水「弟子(モルモット)」

悠「副音声がおかしくなかったか?ん?」

道玄「くっくっく!」

雲水「がはははっ!」

悠「……小鳥遊妖怪問題!世界各地に伝説があり身体が魚で頭が人間、または上半身が人間下半身は魚の姿の妖怪は?」

雲水「半魚人」

道玄「マーマン」

悠「わざと言ってるだろ」

道玄「インマウス」

悠「まさかのラヴクラフト……」

ともき「まぁ、人魚系じゃないか?」

悠「そういわれたら日本の人魚はどっちかというと人面魚とか半魚人系だしなぁ……」
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