ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】5

ーラスタ・ラヴ(7/18/夜)ー

緋斗「連休、そして夏休み。悠やんテンションアゲアゲやろ!」

悠「はぁぁぁ……」

緋斗「まさかのローテンション」

ともき「……何分寝た?」

悠「五分……くらい。ずっと、ずーーーっとアニメと映画見ながらダンジョンに潜ってた」

緋斗「どういう状態?!」

悠「だからぁ、パソコンでアニメ、テレビで映画、そして手元にPSVだよ……ふあぁぁっ」

ともき「頭と目と体に悪そうなことしてるな」

悠「ふひひ」

緋斗「笑っとる…」

ともき「遊びに全力尽くしすぎだろ」

悠「夜はそれ、朝に風呂、昼間は菜園」

緋斗「あれ、以外と健康的かつ健全?」

ともき「それをぶっ通しでやってるんだから健康ではない」

悠「風呂でおぼれかけて、太陽光でクラッとしたよ」

ともき「死ぬぞ」

悠「夏を感じるぐうぅぅ……はっ!」

ともき「完全に今あいだで寝てたよな」

悠「寝てますん」

ともき「どっちだよ」

悠「秘蔵酒「酒呑童子」くれ」

緋斗「なにそれ酒?!」

悠「秘蔵酒っていってるだろ」

碧「あるよ」

コトッ、トクトクッ
悠「ゴクッ!いぃっ……ういぃ……」

ともき「なんて声出してる」

悠「うぅっ……濃いぜぇ」

緋斗「そんなに?」

悠「舐めてみろ」
スッ
緋斗「そんなお猪口に着いてる舐めた程度で……ペロッ……!!」

悠「ここで吐いたら飲んで掃除させるぞ」

緋斗「!!!?」
ドダダッ!

ともき「そんなにきついのか?不味いのか?」

悠「めちゃめちゃきつい」

碧「鬼の酒だからな」

ともき「なんでそんな酒があるんだ…」

悠「なんで?」

碧「……」

悠「企業秘密っぽいな」

ともき「そういうレベルか?」

悠「ちなみに後楽の持ってる徳利には飲み終わった酒瓶から集めに集めた酒が入っていて、それを飲んでるときがある。」

ともき「度数云々じゃなくて飲んじゃダメなものになってるだろそれ」

悠「そのはずなんだけど……まえ、コップに注いでるの見たんだが水みたいに澄んでる酒だったんだ。多分、何か特別な仕掛けがある徳利なんだろう。揺光のレア道具みたいに」

ともき「そんな良いものを持ってると思えないんだが……」

悠「それは……あり得るな」

揺光【じゃが、そも狸とは「他を抜く」という意味で繁栄の縁起物。傘、目、顔、腹、尾、通い、徳利、金袋、それぞれの部分に縁起のいい意味があり、八相縁起と呼ばれておるんじゃぞ。】

悠「いつの間に……」

ともき「八相縁起聞いたことあるような……」

悠「「笠」は思はざる悪事災難避けるため
用心常に身をまもる笠。「通」は世渡りは先づ信用が第一ぞ活動常に四通八達。「目」は何事も前後左右に気を配り正しく見つむることな忘れめ。「腹」はもの事は常に落つきさりながら
決断力の大胆をもて「顔」は世は広く互に愛想よく暮し真を以って務めはげまん。「金袋」金銭の宝は自由自在なる運用をなせ運用をなせ。
「徳利」は恵まれし飲食のみにこと足利て
徳はひそかに我につけん。「尾」はなに事も終りは大きくしゃかりと身を立てるこそ真の幸福だ。」

ともき「……じゃあ、あの人はなんで全部をダメにしてる感じなんだ?」

悠「んー……光があれば闇があるように、後楽は真反対の存在の狸ってことだろ。」

揺光【妾やっとることが派手だったせいで殺生石に封じられたが、地味に性質が悪いのは妾より後楽じゃと思うんだがのう。】

ともき「いや、国傾けてる時点でやり過ぎですから」

悠「さて、小鳥遊妖怪問題!海に出没し、多くは夜間に現れ、それまでは穏やかだった海面が突然盛り上がり黒い 坊主頭の巨人が現れて、船を破壊するとされる妖怪は?」

ともき「海坊主」

悠「Exactly」

揺光【海坊主……か】

悠「なんか違うか?」

揺光【否、海にも色んな妖がおるからのう。頭が魚で尾びれが人の足をしているものとか】

悠「それ悪い部分しか合体してなくね?」
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