ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】5

ーラスタ・ラヴ(7/3/夜)ー

悠「雲山がテラつえぇ……余裕で殴り殺された」

神姫「生きてるじゃない」

悠「え?」

神姫「え?」

悠「……あ、鬼の方の雲山じゃなくて、入道雲の雲山」

神姫「ああ、そう。残念だわ」

悠「あれあれ、神姫さん?なんかおれがやられるの期待してません?」

神姫「少し」

悠「少しされちゃってるよ。恋大根」

【恋大根】

恋「だからそれやめい!!」

ともき「まだ持ってたのか…」

悠「恋大根だ」

緋斗「辛し大根みたいやな」

ともき「それは辛しレンコンだろ」

緋斗「え、あ……」

悠「ボケじゃなくて素の方だったか」

緋斗「///」

悠「男が顔赤らめたってかわいくねーからなっ!!」

緋斗「めっちゃ怒られた?!」

神姫「恋大根たべるの?」

悠「なんか食べづらくなってきてる」

恋「だから、普通に恋大根というな」

ともき「れ……大根だってそんな長くは持たないだろ。夏場だし」

悠「え、なに?」

ともき「いや、だから大根は…」

悠「え?」

ともき「……恋大根」

悠「イエーヤッハーーー!」

恋「どれだけテンション上がっとるんじゃ!!」

悠「ふ、ふひひ」

神姫「なんかツボってるわよ」

緋斗「ときどき悠やんのツボがわからん」

ともき「あいつを理解しようとすればするほど、泥沼にはまるからやめとけ」

悠「そうやって、おれから離れなくなるのよ。うふふ」

ともき「心底気持ち悪い」

神姫「同感」

悠「神姫もおれにハマってもいいのよ?」

神姫「こうかしら?」
ズドッ!
悠「ぐふっ!」

ともき「拳がハマったな」

悠「ちゃ、ちゃう、これは……刺さったいうねん……」

恋「阿呆じゃな」

悠「うう、あっちの恋は優しくないが、こっちの恋大根は優しく膝を貸してくれる……。」
スッ

恋「うおい!!」

緋斗「感想は?」

悠「大根は大根だな。冷たくて固い」

ともき「そりゃそうだろ」

恋「ほれみろ、恋の膝が一番じゃろ!!」

神姫「張り合ってる相手が大根で悲しくない?」

恋「……」

悠「やめてやれよ。コイツ、打たれ弱いんだから。引きこもりだし」

ともき「お前が一番ひどいだろ」

恋「まったくじゃ!!」

悠「こほん、小鳥遊問題!液体が沸騰して気体に変化するときの温度を何というか!はい、緋斗君!」

緋斗「変化点!」

悠「お前が言うとボケなのかマジなのかわからないよな」

緋斗「えぇ…」

神姫「沸点でしょ」

悠「はい、賞品の恋大根」

神姫「いらない」

恋「……なぜか悲しくなった」

ともき「なんか、ドンマイ」
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