ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】3

ーラスタ・ラヴー

亮「はぁ…」

悠「どしたよ。疲れたような顔して。ブラザー」

亮「疲れたようなじゃなく疲れてるんだよ。ブラザー」

美喜「ねぇ、最近は語尾に「ブラザー」をつけるのが流行ってるの?」

澪「いや、初耳です。」

悠「んで、何に憑かれてるんだ。動物霊とかか?」

亮「憑かれるの意味が違う。バイトだよ。バイト。」

悠「あれ、バイトはじめたのか?」

亮「だいぶ前からな…っか、お前学校来ないもんな。サボりすぎだぞ。」

悠「サボりって訳じゃないぞ。昨日は拳二につきあっておでん屋で三時過ぎまで呑んでて、起きたら昼前だって学校行く気が起こらなかっただけだ」

澪「悠、知ってるか。世間一般ではそれをサボりっていうんだぞ」

悠「へぇ、はじめて知ったよ。また、ひとつ賢くなったなぁ。」

亮「……」

美喜「……」

澪「……」

悠「話を戻そう。なんで、バイトしてるんだ?」

美喜「バイトするって事はお金が必要だからでしょ。」

悠「そりゃそうか。生活費って訳じゃ無さそうだし……お前まさか、ヤミ金に借金が…」

亮「何もいってないのによくそこまで適当な想像できるな。」

悠「想像力豊かなのさ。」

美喜「妄想癖があるだけじゃない?」

悠「想像、妄想、脳内変換は固定装備ですが何か?」

美喜「……いいから話を続けなさいよ」

悠「だとさ。」

亮「もうすぐクリスマスだろ。」

悠「あー…プレゼントか。ありがとう。嬉しいよ。」

亮「なんの疑いもなく自分が貰えると考えたお前の考えが凄いよ。」

悠「え、マジにくれるの?」

亮「やるかバカ野郎。」

悠「ちょっとしたオチャメさんだろ。どうせ、プレゼントの相手は千草だろ」

亮「そうだけど、あともうひとり居るんだよ。」

悠「誰に」

亮「わからないか?」

悠「女か?」

亮「女だな。」

悠「……まゆか?」

亮「なんでだよ…。月美に決まってるだろ。」

悠「え、あ!おー!月美ちゃんか!なるほど、なるほど、優しいじゃないかお兄ちゃん。」

亮「うるせぇよ。」

悠「月美ちゃんは何が欲しいんだ。」

亮「PSPの新色。それと…なんだっけ…探偵オペラミルキーなんとかのソフトらしい。まったく、訳のわからんゲーム言われても探すのに一苦労だよ。」

悠「……」

亮「うん?どした?」

悠「え、あー…(ヤッベ…ミルキィホームズ月美ちゃんに教えたの俺だ…。)」
亮「っか、そのミルキーなんとかって悠知ってるか?」

悠「え、ま、まぁタイトルくらいは…。」

亮「こなたに聞いたら深夜アニメらしいんだけど……なんで月美が知ってたんだろう。」

悠「う、海が勧めたんじゃないか?アイツもミルキィホームズハマってたし。(っか、海も俺からなんだけど…)」

亮「あー夏喜か…なるほど」

悠「……なぁ、亮。PSPの代金俺が半分出すよ。」

亮「は?なんで。」

悠「いいから。今から買いにいこうすぐいこう。」
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