ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】5

ーラスタ・ラヴ(6/27/夜)ー

悠「天気は悪いがここ数日は涼しいな」

緋斗「せやね」

悠「緋斗、ちょっと外で人ごみにヘッドスライディングとかしてきてみてくれない?」

緋斗「せーへんよ?!」

悠「爆笑とれるぞ」

緋斗「とれへんよ!!」

悠「いやいや、人だかりとかできるって」

緋斗「それは意味が違う人だかりやから!」

ともき「とりあえず警察か救急車は呼ばれるだろうな」

悠「おれが呼ぶわ。警察」

緋斗「しかも身内からのリーク!!」

悠「身内でもないから」

緋斗「これやからなぁ……」

悠「ドレだ」

緋斗「これ」

悠「それか」

緋斗「いや、せやから……」

悠「それともアレか?」

緋斗「あれ、なんやろ。心がおかしいなっていっとる感覚になってきた」

ともき「精神汚染はやめろ」

悠「心と体に癒しを与えるおれ」

ともき「与えてないだろ。与えてるのはダメージだけだ」

緋斗「気ぃ悪いわぁ」

後楽「そういうのが平気になってくるといろいろと楽だぜ?」

緋斗「それって色々と大事なもんを失った後ですやん」

後楽「大事なのは金と女と酒とタバコだぜ?」

悠「家族は大事じゃなかったんだな」

後楽「はははっ…ははっ…はっ……」

ともき「おい、今のは触れちゃいけないアレだったんじゃないか?」

緋斗「めっちゃ落ちこんどるで…」

悠「おれが受けてる被害はこんなもんじゃないけどな」

後楽「ウォッカをリキュールで薄めたものくれ」

碧「薄まってないから」

後楽「酒を飲んだら嫌なことは忘れていく。」

ともき「ダメさ加減が滲み出てるな…」

悠「緋斗の未来だな…」

緋斗「なんでや?!」

崇「また降ってきたな」

氷室「はぁ、降ったりやんだり落ち着きませんね。部屋はべたべたするし」

悠「おう、イケメン共」

崇「梅雨にお前の髪を見ると不快指数が増すな」

悠「いきなりなんじゃいゴラァ!」

氷室「まぁまぁ、いつもの冗談ですから」

崇「いたって本気だ」

悠「さらに失礼!!」

ともき「いや、うっとおしいのはうっとおしいぞ」

悠「こんなにサラサラで艶々でフローラルな香りのする髪がうっとおしいとかおかしいよ!」

緋斗「自画自賛…。」

氷室「確かにきれいな髪とは思いますね。」

悠「ほらみろ!」

氷室「ですがまぁ……ねぇ。」

悠「わぁ、口に出さないだけでめっちゃ含みがある……」

ともき「切れ」

悠「ともきさんのエッチー!」

ともき「だまれ色情魔」

悠「……」

ともき「……」

悠「ありがとう」

ともき「ほめてねぇから!!」

悠「小鳥遊問題!山城南部で、武士と農民が一体となり守護大名を追い払って自治を行った。これを何というか!」

崇「山城ってどこだ?」

緋斗「え、あ、さ、さぁ……」

ともき「山城は現在の京都府のことです」

崇「なら、京都といえ」

悠「歴史の問題なんだよ!」

氷室「山城国一揆ですね。1485 年に南山城に起った国人一揆。応仁の乱で畠山義就、政長の対立抗争は山城南部を戦場としたため、文明 17年12月山城の15~60歳の国人が集会を開きこれに農民も参加して一味同心し両軍の国外撤退、寺社領の還付、新関 (しんせき) の撤廃、年貢の半済を決議し、三十六人衆による自治支配を打立てたものです」

悠「アッハイ。お見事です」

氷室「懐かしいですね。思い出すのに時間がかかりました」

崇「俺は習ってない」

氷室「習ってないというより、授業にいなかった……というのが正しいでしょうね。きっと。」
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