ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】3

ーラスタ・ラヴー

拳二「っ~わけでよ~。わかるかぁ~?なかやまくんよぉ~」

ともき「は、はぁ…(弱ったな。さっきから何言ってるのか素でわかんない。)」

拳二「そぉか!わかるかぁ!よぉし、よぉし、お兄さんが一杯おごったる!おぉい、姉ちゃん、バーボントリプリ二つな!」

美喜「はいはい…バーボントリプ「ル」ね。(一杯おごるってそれで四杯目なんだけど…)澪。」

澪「はい、バーボントリプルです。」

拳二「おぅおぅ。」

澪「はい、ともきのバーボントリプリ(烏龍茶)。」

ともき「腹タポタポだよ…。」

美喜「ヒソヒソ(ちょっと、澪。まだ、悠に連絡とれないの?捕まってる、ともき君がいい加減、可哀想になってきたわ。)」

澪「ヒソヒソ(電話鳴らしっぱなしにしてますけど出ないんすよ。っか、なんであの人あんなにべろんべろんなんですか?)」

美喜「ヒソヒソ(私に聞かないでよ。店に来たときにはもう出来上がってたんだから…)」

拳二「にしてもよう。なかやまくん。」

ともき「はい?」

拳二「悠とはどーだ?バリバリか?」

ともき「すんません。意味がわかりません。」

拳二「あぁ、アイツはよー。昔っから意味がわからねぇやつだよ」

ともき「いや、悠が意味がわからないんじゃなくて。バリバリって意味が…」

拳二「そうだ!バリバリだった。あのヤロウはバリバリだたぜ。」

ともき「話繋がらねぇし…」

拳二「アイツはよぉ…今もハネッてるがぁ…中坊ン時がやばかったぜぇ」

ともき「…中学の時っすか?」

拳二「おうよぅ…ヒック…アイツよう。ククッ、今思い出しても笑えるぜ。一年坊になってすぐだったかな、でけぇ態度がワル共(不良)に気にくわなかったらしくてリンチにあってよぉ」

ともき「それ…マジですか?」

拳二「マジもマジ。クラスの男子全員、19人くれぇで悠を囲んだらしい。4人くらいは潰したけど残り15人にバットで袋叩き。」

ともき「うわぁ…」

拳二「アイツも人間だからよぉ、入院してしばらく学校来なくなってな。」

ともき「っか、普通もう学校いけないでしょそれ」

拳二「まぁなぁ。けど、アイツは普通じゃない。退院してから狩りを始めた。」

ともき「狩り?」

拳二「あぁ、リンチに参加した奴を一人づつ絞めていった。一人を潰して、潰した奴に別の奴を呼び出させるの繰り返しだ。その日だけでうちの1クラスの男子が悠を除いて全員入院。」
ともき「警察は?」

拳二「来たよ。ただ、全員が転けたや事故ったていったらしい。マッポにチクったら殺されるとでも思ったんじゃねぇか…。」

ともき「はぁ…それで、悠は?」

悠「健康で素直に勉学に励んで真面目な優良生徒になったよ」

ともき「うわっ!?」

悠「ったく、この酔っぱらいはなんだ。ペラペラとおしゃべりしやがって、おら、拳二。立て。」

拳二「うぃ~」

ともき「あ、おい…悠」

悠「ぁん?」

ともき「手伝うよ。」

悠「おぅ。頼む。」
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