ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】3

ーラスタ・ラヴー

悠「と言うことで…クリスマス前にブッシュ・ド・ノエルを作って来たわけだが……なんで、こんな人が集まってんだよ。」

紅「ケーキの試食会だろ?」

悠「いつ試食会に…」

美喜「やーん、おいしそー♪」

鈴猫「小さいのと大きいのがあるね」

悠「小さい黒いのが小雪作、デカイ白いのがともき&つかさ作だ。」

小雪「味もデコレーションも大人の味にしてみたかな」

ともき「俺たちは万人向けのタイプかな。」

つかさ「ちょっと頑張っちゃったよ。えへへ」

鈴猫「本当に手作りなんだ…凄いなぁ」

澪「確かに…これ、普通に売れそうだよな。」

悠「ま、食ってからの判断だろ。」

美喜「……(なにも作ってないのになんで偉そうなのかしら。)」

小雪「ささ、皆さんひとつどうぞかな。クレーム・オ・ブール・オ・マロン(栗のバタークリーム)を味わって欲しいかな。」

美喜「じゃあ、遠慮なく……アム………お、おいしい…」

澪「確かに昔食ったのと違う!」

鈴猫「うわぁ…こんなケーキ私はじめて。」

炎銃「風味付けにやたらいいコニャック使ってやがる。」

千夜「…これなら俺でもくえるな。」

禅「栗の…バター…クリーム…超…うめえっ…!」

悠「禅が本気だ…」

炎銃「……(しっかし、もったいねぇ。こんないい酒をケーキなんかに…)」

鈴猫「こっちもおいしい…クリームは牛乳がそのままふわふわになったみたい」

禅「スポンジ…から…汁が…ジュワッ…っと…ああ…こんなの…こんなのはじめて…っ…」

美喜「こっちのはショートケーキみたいね。白くて苺がはいってて。」

つかさ「はい、それショートケーキをロール状に巻いただけなんです。」

悠「っても案外美味いショートケーキって少ないからな。これはかなり凄いぞ。食べ慣れたもので本当に美味いのに当たったときの感動はでかいからな。まぁ、ソイツはともきとつかさのラヴパゥワーが入ってるせいもあるのかもしれないが。」

つかさ「///」
ともき「コホン」

鈴猫「いいなぁ…」

紅「どっちも美味いけどやっぱり甘いな。」

悠「ふっふっふ。そうくると思ったぜ。俺の出番だな。クリスマスっぽいトレトウール(洋惣菜)を作ってきた。手前から舌平目と伊勢海老のテリーヌ、スモークサーモンのゼリー寄せ、山羊チーズのピッツァ、ベーコン入りのキッシュだ。」

紅「悠、さすがぁ!」

千夜「山羊チーズの臭みがない…美味いな。」

炎銃「あーくそめちゃくちゃワイン飲みたくなるじゃねーか!美喜、赤ワインだせ。」

美喜「はいはい…。」

澪「オーナー、これマジにうまいっすよ。」

美喜「……ねぇ、アンタ達。クリスマスだけでいいからうちで働かない?このケーキと洋惣菜売れるわよ?」
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