ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】4

ーラスタ・ラヴ(5/22/夜)ー

悠「あっっ……ごくごくっ、げふっ……ついわぁ。」

ともき「間で飲んでんじゃねーよ」

悠「ビックリするくらい冷えたビールがね。美味しいの。」

拳二「ビアガーデンいこーぜ。ビアガーデン」

悠「驕りか?」

拳二「ガキに払わせるほど落ちぶれちゃいねーよ」

悠「娘とか連れて行っていいかな」

拳二「そこは容易に「はい」とは言えなくなるなぁ」

悠「なんでだよ。そこが大事だろ!!」

ともき「いや、まぁ、こればっかりは仕方ない」

悠「畜生!神も仏もいねぇ!」

ともき「神仏っていうか料金的なアレかな」

崇「バイキング形式で飲み放題食い放題の場所を選んだらどうだ」

悠「誰だ!」

崇「……」

ともき「無視されるとわかっててもいうよな」

悠「いうよ!ガンガン言い続けるよ!!」

崇「マヌケ」

悠「ただ、ただ一言の暴言…」

拳二「それでいいんじゃねーか?」

悠「いいんだけどな。確実に出禁にはなるぞ。バイキングなんて」

緋斗「バイキングだけにヴァイキング(略奪)するんやな。」

悠「……」
グリリ、グリリー!
緋斗「うぅぅー!ビールジョッキ押し付けてくるんやめてぇぇぇ!」

ともき「やめてやれ」

拳二「崇、お前いつ予定開いてるよ」

崇「逆だ」

拳二「あん?」

崇「お前らが予定日を決めろ。俺はそこを開けるように予定を調整する。」

拳二「お前絶対に俺ぁより忙しいだろ」

崇「むしろ、お前が暇すぎるんだろ」

拳二「悠よりは暇じゃねーよ」

悠「誰が暇人か!!」

ともき「おまえだろ」

悠「おれはこれでもいろいろ頑張ってるんだけどなぁ」

崇「女の尻を追っかけるのにか?」

悠「追っかけてねーし」

緋斗「なら、ひとり分けてください」

悠「右手と左手どっちか選べ」

緋斗「選んだらどうなりますのん?」

悠「選ばなかった方をへし折る」

緋斗「いやや!!」

ともき「選んだ方じゃなくて選ばなかった方ってのがなんかいやらしいな」

拳二「普通は利き腕選ぶもんな」

崇「それで、いつにするんだ。早めに決めてくれ」

悠「じゃあ、明日」

崇「……」
チッ…ハラッ……
悠「……」

緋斗「前髪が何本か散ったで…」

拳二「気をつけろ崇の手足は速度が尋常じゃない。魔法が使えるからな」

ともき「魔法?」

拳二「おい、崇」
パッ…

崇「……」
パシッ……スッ

緋斗「……え?落としたコップが手の中に…」

悠「崇なら落ちてるコップぐらい、落ちる前に拾い上げれるんだよ…。だからって紙一重でひとの前髪を刈らないでほしい」

ともき「数本じゃなくバッサリいかれたらよかったのにな」
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