ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】3

ーラスタ・ラヴー

悠「崇、クリスマスは予定あるのか?」

崇「……」

悠「なんだよその顔は。」

崇「お前がくだらない事を想像して聞いてるのか、ただ単に何も考えずに聞いてるのか…と思ってな。」

悠「前者なら?」

崇「殴る。」

悠「……後者なら。」

崇「鼻で笑ってやる。」

悠「お前、最低だな。」

崇「くっく、言われなれてるよ。」

悠「んで、実際どうなんだよ!」

崇「そう興奮するな。別に普通だ。朝から朝まで飲む。それだけだ。」

悠「う~わぁ~」

崇「どうした?」

悠「いや、凄いな…。朝から晩じゃなく朝までってとこが。」

崇「気分次第で寝るけどな。」

悠「自由人め」

崇「それはお前だ。」

澪「ぷっ…」

悠「いま、笑ったか?」

澪「い、いや…ぷふ。」

悠「肩震わしてんじゃないですよ!」

美喜「なんで、敬語なのよ。けど、自由人は完璧なツッコミね。」

崇「コイツほど八方美人にフラフラしてる奴は見たことない」

悠「いやいやいやいやいやいや。フラフラしてるのはお前だろ!」

崇「……。」

悠「え、無視?」

本郷「ふっ。」

悠「どわっ?!」

本郷「ふっ。」

悠「え?なに?誰か翻訳してくれ。」

本郷「ふっ。」

澪「おーい、六花さ~ん。」

六花「はーい?」

悠「アレを翻訳してくれ」

本郷「ふっ。」

六花「「目的や用事があるからキングは出掛けてる。けど、小鳥遊の場合は用もなくただフラフラしてるから八方美人と言われるんだろ。」ってさ。」

悠「……」

崇「らしいぞ。反論しないのか?」

悠「っ…」

美喜「六花、澪、よく見ときなさい。アレが正論過ぎて反論できないけど嫌味の一つでも言い換えそうと必死になってる人間の顔よ。」

悠「やかましゃー!」

崇「お前、普段は本当にダメだな。」

悠「おい、真顔の真声でいうなよマジに傷つくだろ。」

崇「その程度でどうこうなるたまじゃないだろ。」

悠「あのなぁ…」

崇「それより、最近は何もトラブル抱えてないのか?うちも今は暇だから仕事があるなら考えてやるぞ」

悠「ありがたいが無いよ。ただ、拳二が悪どい仕事の斡旋してるなら知ってるよ。」

崇「拳二が?」

悠「マンションでセキュリティ。」

美喜「?」
澪「?」

崇「あぁ…ヤミ金か。」

澪「どゆことっすか?」

六花「最近、セキュリティーをうたい文句にヤミ金に部屋を貸す業者がいるのね。しかも時々ウソのガサ入れ情報流して10万円。ヤミ金はデコ(警察)に対しては金を惜しまないの。だから、訴えられないからやりたい放題ってわけだねー。」

悠「宗方六花くん。正解。」

崇「まぁ、ようは食い物にされたやつは敗けなんだ。お前らもヤミ金にだけは借金するな。しゃぶり尽くされるからな。」
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