ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】3

ーラスタ・ラヴー

悠「ここってクリスマスはやるのか?」

美喜「はぁ……」

悠「いま、めっさため息つかれたのはなんでだ?」

澪「はは…実は開けといて欲しいって予約が殺到してるんだ。」

悠「どゆこと?」

美喜「クリスマスよ?分からないわけ。」

悠「え?」

澪「カップルとかだよ」

悠「あー、はいはい。ホテルいくまえにカクテルで軽く一杯ってわけっすか」

澪「いいかた考えろよ…」
美喜「けど、正解よね。わざわざうちでムード作らなくてもいいのに…」

悠「いいんじゃねぇのかきいれじゃん。」

美喜「あのねぇ、うちの店は基本、私と澪しかいないのよ。なにかの行事があるたびに騒がれたんじゃ身が持たないわよ。」

悠「そーなのか?」

澪「まぁ…そうかな。下のホールは夜だけだからバイトをいれるけど、こっち(VIPルーム)は別だからな。」

悠「ほー。でも、適当に時間きりあげたらよくね?」

美喜「それがそうもいかないのよ。」

悠「今度はなんだよ。」

美喜「ライヴよ。六花のクリスマスライヴの予約があるの。」

悠「あー…そりゃ夜中、下手したら朝までコースだな。」

美喜「そうなのよね…。」

悠「ちなみに六花ライヴのチケットはいくらだ?」

美喜「1500円よ。もう売りきれたけどね。」

悠「マジかー。なぁ、どうせこっちは空いてるんだろ。俺入れてくれよ。」

美喜「嫌っていっても入るんでしょ。てゆーか、アンタ、クリスマス予定とかないの?」

悠「あったらクリスマス開いてるかどうか聞かねぇよ。独り身なめんなよ!」

澪「キレるなよ…。」

美喜「私が言うようなことじゃないんだけどさ」

悠「ぁん?」

美喜「もう少し回りを見て自分から声かけあげたら?」

悠「いや、ともきはダメだろ。つかさが居るし」

美喜「違う。」

悠「亮も千草が居るしなぁ」

美喜「ち・が・う!」

悠「クリスマスに拳二とは過ごしたくない」

美喜「男から離れなさいよ!」

悠「ふむ…………誰をだ?」

美喜「解らないの?」

悠「全然。っか、第一クリスマスに誘う女がいないから一人なんだけど?」

美喜「澪…コイツいっかい眼科とかつれていった方がいいのかしら。」

澪「いや、眼科じゃダメッスよ。鈍感ってのは脳か心の問題っすから。」

美喜「どうしょうも無いわね。」

悠「なんか、今すげぇバカにされた気がしたが気のせいか?」

美喜「気のせいよ」

澪「気のせいだ」

悠「だよなー。っか、クリスマスで一人居たわ。一緒に過ごす相手。」

美喜「だれ!」

悠「真桜。」

美喜「……。」
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