ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】3

ーラスタ・ラヴー

悠「う~っす」

澪「お、いらっしゃ…って、なんだその顔…」

悠「あー?あまりに美形でびっくりしてるのか?」

美喜「辞書で「美形」の意味を調べて、鏡見た方がいいわよ。」

悠「どーゆう意味だ?」

美喜「寝言は寝てから言いなさいって意味よ。」

澪「オーナーなにもそこまで言わなくても」

悠「なるほど、納得だ。」

澪「納得すんのかよ!もう少し抗えよ!」

悠「えへへ…」

澪「照れるな!っか、なんも褒めてねぇから!」

美喜「それでなにその目の下のクマ」

悠「いやー、毎日がモンハンカーニバルでさぁ。流石に籠りきりはマズイと感じて一杯やりにきたんさぁ。」

澪「身体壊すぞ」

美喜「もう頭は壊れてるわね。」

悠「なんでやねん。いいから、魔王(日本酒)をくれ。」

澪「冷か?」

悠「寒いから燗でヨロ」

紅「じゃあ俺も同じのを」

美喜「あら、いらっしゃい。」

悠「よーす。久々。」

紅「うーす。ここ最近冷えてきたよな。外に出歩くのがタルくなって身体がなまりそうだ。」

悠「冬はどーしても怠惰的になるからな。」

美喜「アンタは年中怠惰的じゃない?」

悠「どこがだよ。朝早くから起きて夜遅くまで、奥さんためなら働きますよ。」

美喜「バカ?」

悠「やけに、突っかかるな…。なんだ、俺が好きなのか?」

美喜「澪、スピリットとライター準備して。」

澪「嫌ですよ…。何やらかす気ですか…。」

紅「悠。冗談も相手を選んでほどほどにしないとバーベキューにされるぞ。」

悠「だな。今のは流石にゾッとした。」

紅「冬にゾッとしくないな。どうそならホッとしたい。」

悠「ホッと…。バンジージャンプとか?」

紅「う~ん…どの辺りがホッとするのか説明してくれるか。」

悠「飛び降りて「あ、生きてる…ホッ」的な」

紅「悠はやっぱり面白いな。」

美喜「どこが?ねぇ、どのあたりが?」

澪「オーナー、深入りしたら敗けですって」

悠「なら、誰かを後ろから抱きしめてみるとか。ギュッ…ホッ…の淡い甘い一時に酔えるぞ。」

紅「……」
澪「……」
美喜「……」

悠「そんな目で見るなよ。心が真冬到来になるだろ。」

紅「けど、それ相手を考えないとあぶねえよな。」

悠「そうだな。間違っても炎銃なんかにやってみろ。絶対に玉潰されるぞ。」

紅「それだけで済めばいいけど、アイツ容赦無くやり過ぎるからな。この前も痴漢か何かを病院送りにしたらしいし。」

悠「アレが痴漢に?」

紅「炎銃じゃなく、炎銃のツレがあったんだろ。その男、前歯数本に顔面陥没とかなんとか」

悠「エビゾウかよ。なんか背筋が冷たくなってきた。澪、大吟醸くれ。」

紅「俺も」

澪「はいはい。」
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