ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】4

ーラスタ・ラヴ(3/11/夜)ー

悠「……なめてんのか!」
ベシッ!
緋斗「えぇ?!」

ともき「なにがあった」

悠「雪とか……舐めてんのか!」
ベシッ!
緋斗「また叩かれた?!」

悠「この野郎!」

ともき「悠。」

悠「止めるな!」

ともき「お前は知らないかもしれないけどな。緋斗を叩いても温かくはならないぞ」

悠「マジで?!」

ともき「マジで」

悠「マジかぁ……知らんかったわ」

緋斗「嘘つけ!!」

悠「ウソジャナイヨー。」

緋斗「このドクサレぇ……」

悠「言うようになったな。これからは平手じゃなくて本気で固めた拳でブチ込んでやる。」

緋斗「まるで意味が分からない」

ともき「ツッコミってことで終わらせていいかな?」

緋斗「こんなんツッコミとちゃう!理不尽な暴力や!」

悠「うん」

緋斗「うん?!うんいうた!?」

悠「うんたんうんたんなんていってねぇよ!」

緋斗「ホンマにいうとらんよ、そんなこと!?」

悠「なんかもう細かいことはいいから緋斗を殴っとけば笑いが取れるってことになってるんだよ」

緋斗「なってないよ!むしろ、それは悠やんの方がぴったりやし!」

悠「どういう意味だゴラァァ!」

神姫「うるさいんだけど」

悠「すいません。殴っていいですよ」
ズイッ
緋斗「ひぃ!」

神姫「そう、じゃあ遠慮なく」
パァン!
悠「ぶぎゅっ」

緋斗「ひ、ひぃぃ、頬が頬が…」

ともき「なにこの地獄絵図」

悠「むふぅんむっ」

ともき「おまえ顔がブラックホールマンみたいになってるぞ」

悠「ぺ、ペンタゴン呼んで来てくれ。四次元殺法コンビになるから」

ともき「いや、くわしくは知らんのだけど」

悠「神姫。」

神姫「なによ」

悠「いきなりひとを叩くのはどうなんだろうな」

緋斗「アンタ自分のこと棚上げして……」

悠「あ?」

緋斗「……」

ともき「どんまい」

神姫「殴っていいって言ったじゃない」

悠「おれじゃなくてね。こっち」

緋斗「色々おかしない?!」

神姫「私はね……悠を殴りたいの」

悠「神姫……。意味が分からねーよ!」

神姫「悠を殴るのに意味なんて必要?」

悠「できれば欲しいな」

神姫「じゃあ、目つきがイヤラシイでいいわよ」

悠「それだけで……」

神姫「発言がイヤラシイ、手つきがイヤラシイ、存在がイヤラシイ。まだ必要?」

ともき「悠ってさ叩けばいくらでも埃が出るし、理由を用意させたらダメじゃないか?」

悠「埃なんてでないよ。出るのはマイナスイオン的な何かだよ」

神姫「16ノットで闇を泳ぐ~」
ズドムッ!
悠「残念っ!」

ともき「また顔いったな」

緋斗「なんであんだけ殴られて平気なんやろか…」

悠「ふっ、鍛えてますから」
ダクダク、カクカク

ともき「めっちゃ膝震えてるし……鼻血凄いぞお前」

悠「生理来ちゃった」

神姫「ふぅっ!」
バチィィン!
悠「かぱっ!」

ともき「縦振りの平手……」

緋斗「今破裂音したで……」

悠「ふぉふぉ……チンッ!小鳥遊クイズです。」

ともき「いや、顔色んな汁で酷いことになってるぞ。」

悠「はぁはぁ、だい、じょうぶ……だ。はぁはぁ、切れないのこぎりの刃を使うと、よく切れるようになるものって何?」

緋斗「まさに今の悠やんかな…」

ともき「息切れてるな」

神姫「不思議なのよね」

ともき「何がです?」

神姫「悠を叩くとすごくスッとするの」

ともき「……じゃあ、好きなだけどうぞ」

神姫「がりゅーが見てないところではそうするわ」

悠「えげつねぇ…チンッ!」

緋斗「鼻かむたびに血がとびちっとる…」
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