ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】3

ーラスタ・ラヴー

紅「んで、炎銃のチームはどーだ?」

炎銃「変わらずだ。そろそろ新しいのを編成してもいいんだけどよぉ。なかなか九番が回して来ねぇからな。」

宮塚「それでも、適当でいい加減なのを回してくるよりいいだろ。」

炎銃「そりゃそうだけどよぉ……」

悠「ハーイ!お元気ー?」

炎銃「余計なのが来やがった。」

悠「あのさぁ、せめて心の中で言え、本人に聞こえるようにいうな。」

炎銃「なんで俺が気を効かさなきゃなんねぇんだよ」

悠「ムチャクチャやわ…。それより三人で何の悪巧みだ?あ、梅海王(日本酒)燗で」

美喜「面倒だから冷やじゃだめ?」

悠「さすがにこの寒さで冷やは勘弁」

美喜「ちぇ、澪熱燗ひとつよ。」

澪「はーい。」

紅「悪巧みはしてないぞ。ただのミニ部隊会議だ。」

炎銃「お前、ペラペラ喋んなよ。」

紅「悠ならいいじゃん」

宮塚「はぁ……。」

悠「部隊会議?」

炎銃「んだよ。文句あんのか?ぁんっ?」

悠「すいません。この人、なんで喧嘩売ってきてるんすか?生理不順かなんかですか?」

炎銃「コロスぞ…」

紅「今のは悠が悪いな。」

宮塚「アホ。」

悠「悪かった、謝ろう。すまん。それで、部隊会議って?」

紅「俺ら各部隊のチームが最近使えなくてな、愚痴ってたんだ。」

悠「はぁ?」

炎銃「だから、部下が使えねぇって話だよ。」

悠「あー成る程、Sウルフきっての武闘派Nosだけあって悩みがあるんだな。」

炎銃「わかってんじゃねぇか。」

悠「けど、紅って部下いたか?」

紅「俺にはいないけど、いくつかチームを指揮する事はあるからな。」

悠「宮塚は?」

宮塚「……」

悠「喋ろうよ。」

宮塚「……近頃のガキは大雑把ばかりで弱ってる。」

悠「というと?」

宮塚「うち(処理隊)は、いかに現場の証拠を隠蔽、処理を素早く尚且的確に行えるかがミソだ。雑な仕事をされると困る」

悠「ふーん…」

紅「他人事みたく思ってるけど宮ちゃんが働いてくれないと悠も色々困るんだぞ。Sウルフに仕事頼むこと多いんだし。」

悠「その仕事の根本はおたくらの王さまが俺に擦り付けてきてるからなんだけどな。」

炎銃「暇なんだからいいだろ」

悠「暇じゃねぇよ!」

紅「まぁ、なんにしてもいくつかは新しいチームを編成しないといけないかもな。」

炎銃「ってもよぉ、音楽、ダンス系は六花や本郷。電器系は禅の方にいっちまうからな」

紅「どっちもSウルフの貴重な収入源なんだから仕方ないだろ。」

悠「お前らの内部事情もけっこう大変なんだな。」

紅「仕事は仕事。遊びは遊びできっちりしてるからな。ま、遊びの方がメインだけど」

炎銃「あー…やっぱ九番に早めにまわさすしかねぇか」

悠「九番?」

紅「新人や使えそうなのを調練するのが九番隊なんだ。崇さん直属の盾(ガード)も八割はそっから来てる。」

悠「へぇ…そうなんだ。」
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