ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】3

ーラスタ・ラヴ(2/12/夜)ー

悠「あ、豆腐食いたい」

鈴猫「……お豆腐?」

悠「そう、豆腐に生姜とかつぶしとネギをふんだんにふりかけて醤油で食べたい」

鈴猫「美味しそうだけど……なんで豆腐。」

悠「不意に豆腐がよぎった」

ともき「どんなだ」

悠「ふるふるしたおぼろ豆腐がこう……すーって」

緋斗「なんかちょっとしたホラーっぽいんやけど」

悠「暗闇で豆腐が通り過ぎていったり、鏡を見て背後に豆腐が映ってたら確かに怖いな」

ともき「いや、怖いけど何かベクトルが違う。怖いの」

悠「そうかな?おれは何かこう……底知れぬ怖さを感じる」

鈴猫「豆腐だよね?」

悠「豆腐です」

鈴猫「……」

ともき「ムカついたら殴ってくださいね」

鈴猫「それはちょっと…」

緋斗「イラッとしたからガツンと一発ってことにしたらええんちゃいます?」

悠「なめほど」
ドスッ!
緋斗「ヴぐっ!」

ともき「お前も懲りないな」

緋斗「勢いで言うたら……バレんかなっ……」

ともき「それが一度でもバレなかったことあったのか?」

緋斗「今のところは無いかな」

悠「安心しろお前から出る悪口だけは聞き逃さないから」

緋斗「わーい……」

鈴猫「あはは……。」

悠「豆腐食いたい」

鈴猫「戻った?!」

ともき「食えばいいだろ」

悠「え、鈴猫のお腹?」

鈴猫「なんで?!」

悠「白くて豆腐みたい」

ともき「それは無理あるだろ」

悠「でも、美味しそうじゃん」

ともき「言ってることが怖いんだが?」

悠「真っ白なお腹に歯形をつけたい…」

鈴猫「えぇ…」

緋斗「普通はキスマークとかちゃうん?」

鈴猫「キスッ///!?」

悠「いやいや、アナタが噛んだ小指が痛い的な。おれが噛んだお腹に歯形が的な」

ともき「お前の頭が痛いよ」

悠「へへっ!」

ともき「なんで笑った…」

悠「じゃあ、おれの二の腕とか噛むか?」

ともき「噛むか!」

悠「緋斗は?」

緋斗「噛んだらどうなる?」

悠「そのまま壁際まで追いやってゴンってやってやる」

緋斗「無茶苦茶ですやん…」

悠「じゃあ、鈴猫噛む?」

鈴猫「か、噛みません!」

悠「そっか……。」

ともき「なんで残念そうな顔してる」

悠「女に噛まれるのは……なんかいいじゃん。」

ともき「うるさいよ」

悠「じゃあ、小鳥遊クイズ!車をつけると乗り物になる書物とは?」

鈴猫「あっ、私わかった。自転車でしょ。辞典に車でじてんしゃ。」

悠「Exactly。ご褒美に噛んでいいよ」

ともき「それはもういい!」
78/100ページ
スキ