ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】3

ーラスタ・ラヴ(1/19/夜)ー

悠「ズゾゾゾゾ……」

ともき「またか…」

悠「今日はカップ麺だ」

ともき「麺食い妖怪だな」

悠「可愛いor美人は好きです」

ともき「そっちの面くいじゃない」

緋斗「ほんならそこそこの女子と可愛い男のやったら?」

悠「そこそこのレベルと可愛いの具合による」

ともき「結果的に最悪どっちもみたいないい方してんじゃないよ」

悠「二択の中からあらたな答えに辿りつくおれ!」

ともき「歪んだ答えだけどな」

悠「チェス盤をひっくり返す!」

ともき「麺食ってろ」

悠「ズゾゾゾ!」

緋斗「ええ音」

ともき「見た目は最悪だけどな」

崇「なんだ、このカレーの匂い」

ともき「あ、すんません。コイツのカップ麺です」

悠「ズゾゾゾゾ」

崇「……そうだ。悠」

悠「ズゾ?」

ともき「啜る音で返事するな」

崇「ちょっと耳を貸せ」

悠「ちゃんと返せよ」
【耳】
崇「……なんだこれは」

悠「耳」

崇「いいから耳を貸せ」
ポイッ

悠「捨てるなよ!」

緋斗「うわ……めっちゃリアルな耳の玩具」

ともき「なんでこんなモン持ってるんだあいつは…」

悠「これでいいのか?」

崇「ああ、ちょっとジッとしてろ」
バチン!
バッ!
悠「なんぞ!」

崇「……何故逃げる」

悠「いややいやいや、今、おれの耳に何しようとした」

崇「穴を開けようとしただけだ」
パチン!パチン!

ともき「ピアッサー?」

緋斗「あぁ、ピアス穴あけるやつな」

悠「……なんでそんなもの持ってる。」

崇「ちょっと穴をあけててな」

悠「ちゃんと説明してくれるかな」

崇「態度の悪い奴がいたから、耳の軟骨という軟骨に穴をあけてた、これでいいか?」

悠「こういうとき、お前の恐ろしさを思い出す」

崇「これでも優しくしてやった方だ。本当なら錆びた釘かなにかで壁に打ち付けてやってるところだ」

ともき「いったい、どんな態度の悪さをしたらそんな目にあわされるんだ……」

緋斗「俺、トイレ行ってなかったら漏らしとる自信があるわ…」

崇「安心しろ。お前にはちゃんと耳たぶに綺麗に開けてやる」

悠「おやや、おめろよー!」

ともき「日本語おかしいぞ」

悠「おれ、ピアス穴とかそういうの駄目なんだよ。穴があくとかめっちゃ怖い……」

緋斗「なんでやねん」

悠「あん?」

緋斗「いや、だって……」

ともき「でも、コイツ採血も駄目だぞ」

緋斗「注射がアカンの?」

悠「薬を入れるのは大丈夫だ」

緋斗「ワケ分からん」

崇「ピアス入れたら女にモテルかもしれないぞ」

悠「……」

ともき「考えたよ…。っていうか、今時ピアスくらいで……」

緋斗「俺、お願いしよかな」

ともき「コイツはコイツでのっちゃったよ…」

悠「ええい、小鳥遊クイズだ!アントニオ猪木が、一番好きな自動車メーカーとは?」

緋斗「いち、にっさんだー!」

崇「……」
ガチン!
バッ!
悠「させるかー!」

ともき「ダーのタイミングで打った崇さんも崇さんだけど、それを避ける悠も悠だな」

崇「……お前、今の一歩間違えてたら耳たぶ千切れてたぞ」

悠「本人の隙をついて開けようとすんな!!」

緋斗「……」

ともき「日産できっと正解だよ」
54/100ページ
スキ