ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】3

ーラスタ・ラヴ(1/13/夜)ー

悠「片側をお団子、片側をサイドテールでちょっとウェーヴきかせたら……エロくね?」

ともき「お前と話していると本当に会話してるのか疑いたくなってくる」

悠「ああ、言い方を変えよう。ビッチぽくない?」

ともき「うん、やっぱり分かんない。」

悠「最近処女ビッチというのがブームです」

ともき「帰れ」

悠「帰らな~い、帰りたくない」

ともき「なんだそれ…」

碧「氷雨だな」

ともき「え?」

碧「氷雨」

悠「呑ませてください。もう少し、今夜は帰らない、帰りたくない。誰が待つというのあの部屋で、そうよ誰もいないわ。今では~♪」

ともき「演歌かよ」

悠「おれは演歌結構好きなんだよな」

ともき「カラオケにはいかない癖にな」

悠「唄わないで下さい~」

ともき「続けるのかよ!」

拳二「その歌はぁぁ別れたあの人を 想い出すからぁぁー。飲めばやけに 涙もろくなるぅぅこんなあたし許して下さいぃぃ。外は冬の雨まだやまぬぅぅこの胸を濡らすようにぃぃぃ傘がないわけじゃないけれどぉぉぉ帰りたくないぃぃぃ!!もっと酔う程に飲んであの人を忘れたいからぁぁぁぁ!」

ともき「まさかの熱唱?!」

悠「拳二だけに拳が効いてるな。拳二だけに」

ともき「…………」

悠「そんな感動し過ぎて言葉も出ないってか」

ともき「全力で呆れてんだよ」

拳二「氷雨たぁ。いい曲だな。俺ぁ、好きだぜ」

悠「聞いてねぇよ!」

ともき「お前のも聞いてないけどな」

拳二「あと、五木ひろしの雪見酒とかぎゅぅっとくんだよな」

悠「完全におっさん、ヘタしたらおじいちゃんレベルだな」

拳二「お前がよく聞いてるキンキンした声のチャラチャラした歌よりマシだ」

悠「黙れゴリ!」

拳二「どうせなら「ラ」までいえよ!」

ともき「なんなんだか……」

悠「いや、だから処女系ビッチというジャンルがだな」

ともき「その話ももういいよ!」

悠「じゃあ、どんなエロい話しする?」

ともき「エロい話以外出来ないのか」

悠「じゃあ、エグイは話しでもしようか?」

ともき「口を開くな」

悠「じゃあ、落語!落語しますよ!えー、胃の調子が悪くて……」

拳二「その話し長いか?」

悠「そこそこ長く語るに決まってんだろ」

拳二「じゃあ、やめてくれ。寝ちまう」

悠「教養ゼロか!」

ともき「はは…」

悠「はい、じゃあ、小鳥遊クイズ家の中で怖い話をするのはどこ?」

拳二「えーと……」

悠「お前は考えるな。黙って聞いてろ」

拳二「なんでだよ!」

ともき「階段(怪談)」

悠「Exactly!」

拳二「リビングじゃないのか?なんでわざわざ狭いところで話しする」

悠「根本がお前間違ってるんだよ」
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