ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】3

ー焼肉屋鉄ー

崇「それで、拳二は帰ったのか」

悠「あぁ、さすがに今日はもうウロウロしないんじゃないかな。あのオッサンだって金使いが荒い訳じゃないし。」

崇「ふっ…彼奴が金を吐き出すのはタバコと酒だろ。無い話じゃない。」

悠「まぁな。ただなぁ……ヤクザだし、どーゆー金の使い方してるのか想像できん。」

崇「ふん。あのバカだ。想像するのも逆に難しいな。」

悠「俺的にはお前の金の使い方も一切想像できないですけどね。」

崇「足りない頭で考えればいい。」

悠「うっせ。っか、紅も潰れてたぞ。いいのか?」

崇「しらん。あいつ次第だろ。」

悠「冷たいな。」

崇「信用してるといえ。」

悠「へいへい。っか、その信用してるお前の部下たちが下らない争いしてますぞ。」

炎銃「宮塚…てめぇ……俺の焼いてたカルビ喰いやがったろ?こら?」

宮塚「……この網の上にある肉はお前が来る前に焼いてたものだ。お前に占有権は無い。」

炎銃「んだ…と?」

悠「あのままだと一触即発だぞ。」

崇「ほっとけ。」

悠「おぃおぃ…」

崇「どうせ、仲介役なら居る。」

六花「まーまー、二人とも落ち着いてー。」

炎銃「テメェは引っ込んでろよ。俺はそのムッツリと話てんだよ。」

宮塚「……単細胞」

六花「はぁ…なら、お肉はあたしがもらいますねー。」

炎銃「あ!てめっ…コラ!」

悠「……あれは仲裁なのか?」

崇「ふん、俺が知っている仲裁とはまるで違うがな。」

悠「あのなぁ…」

本郷「ふっ…」

悠「あ?」

六花「百人には百人の考えがある。六花の仲裁があれと言えばそうなんだろう…だって」

悠「アンタもよぉ…パンピーに解るように喋ってくれないか?」

本郷「ふっ。」

六花「喋っているが?だって」

悠「喋ってるなら何で翻訳しないと俺に伝わらないんだよ。っか、他の人にも伝わらねぇだろ!」

本郷「ふっ…」

六花「伝わってるだろ。だって」

悠「……すいません。あの人の言葉が理解できる人ー!」

禅「……ちょっと…異文化…コミュニ…ケーションは…管轄外…です」

宮塚「……」

炎銃「あ?わかるわけねぇだろ。ぶっちゃけ本郷のヤローとまともな会話した経験なんぞ無いぞ。」

悠「なぁ、崇さん。本郷さんと会話が成り立たないんですが」

崇「馴れれば通じるさ。」

悠「え、会話できんの?」

崇「まぁな。車に乗ってるときは色々と話してる」

炎銃「うわ…すげぇ気になる。」

悠「っか、普通に会話できんなら話せよ!」

本郷「ふっ…」

六花「話してるだろ。ですってー。」
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