ｰラスタ･ラヴ(1/7/夜)ｰ

優日「ごちそうになります」

悠「……あ?」

優日「ごちそうになります!」

悠「……すまん、おれも推理能力はそこそこあると自負していたがこの謎は解けそうにない。杉下右京さんを呼んで来てくれ」

ゆえ「あっちにいる……」

寅「あ?」

悠「アレは右京山だ。」

寅「文句あんのかコラ!」

悠「そしてこの理不尽な絡まれ方!」

ともき「まぁ、悠は存在が理不尽だし……仕方ないっちゃ仕方ない」

悠「仕方なくも理不尽でもないよ!」

優日「ゆえちゃんはもう食べた?」

ゆえ「たべてない……」

ともき「何を食べたのかもきいてないのに即答だな」

ゆえ「ほんとだ、なんのはなし……?」

優日「今日は七草粥を食べる日なんだよ」

ゆえ「ななくさがゆ……」

ともき「あぁ、七日か。七草粥っていうのは…。」

ゆえ「はるのななくさやもちなどをぐざいにするしおあじのかゆで、そのいちねんのむびょうそくさいをねがってたべられる……。いわいぜんやいわいざけでよわったいをやすめるためともいわれる……」

ゆうな「さすがゆえちゃん。詳しいね。」

ゆえ「えっへん……」

ともき「ちなみに七草の種類は?」

ゆえ「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ……」

優日「すごい、すごい。」

悠「さすが、おれの娘だ。可愛くて強くて頭がよくて器量があって可愛くてやさしい。」

ともき「可愛いが二回あったぞ」

悠「なんどでもいいたい。」

ともき「ああそう……。」

寅「今時、食ってるやつなんているのか?」

優日「あるデパートでは限定500食がふるまわれたらしいよ」

寅「へぇ…」

優日「だから、悠の家にいけばご馳走してくれるよね。」

悠「どうしてそうなる」

優日「いいじゃないか」

悠「偉そうだな。そんなに食べさせてほしかったらおれを萌えさせてみろ」

寅「油とライターあるか?」

碧「あるよ」

悠「燃えさせるじゃない!」

ともき「有毒ガスが出そうだな」

悠「おれは地球にやさしいよ!」

優日「無い無い」

悠「真顔で否定すんな」

ゆえ「ななくさがゆたべたい……」

悠「うん、ゆえは普通に食べていいから」

優日「私は!」

悠「お前は自分で食べたらいいだろ」

優日「悠にはいくつもの貸しがあるでしょ!真桜ちゃんにコンコンッといいつけるよ!」

悠「それはやめてください!」

寅「身に覚えがあるんだな」

悠「いや、そんなこともなくもないような気もしないでもない……」

ともき「めんどくさい」

悠「……小鳥遊クイズ!カメとラクダとサイが、買い物をしています。何を買うのでしょう?」

優日「ゆえちゃん、先に帰ってご飯にしてようか」

ゆえ「うん……」

悠「うん、じゃないよ!ゆえを懐柔するとは卑怯だぞ!」

優日「お腹すいてるの!」

ゆえ「すいてるの……!」

悠「えぇ…」

ともき「かめ、らくだ、さいでカメラくださいか?」

悠「Exactly!」

寅「どうでもいいが、あいつら帰ったぞ」

悠「ちくしょー!」