ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】3

ーラスタ・ラヴ(1/1/夜)ー

崇「随分と雪が降ってるな」

拳二「今夜この調子で明日まで続いたら積るなこりゃ」

悠「……」
ガタガタガタガタガタガタガタ

拳二「貧乏ゆすりが酷いぞ」

悠「震えてるんだよ!」

雲水「雪見酒ができていいじゃねーか。」

悠「そんな余裕なし…」

道玄「ここまで出てきてるやつが言うことか?」

悠「ここに来るまでも、そりゃあギリギリだった」

拳二「出てきてる時点で平気だろ」

悠「崇……帰り車出して」

崇「普段は誘っても断る癖にこんなときは足を出させる、か。」

悠「こんな時だからこそでしょーが!!」

拳二「ちげぇだろ」

悠「ちげぇも捕鯨もレゲェもあるか!!」

道玄「つまらん」

雲水「坊主、九頭竜の道玄さんがつまらんらしいぞ。」

悠「そのおっさんが爆笑してたほうが怖いよ」

道玄「儂とて面白ければ笑う」

崇「例えば何が面白い?」

道玄「…………日本エレキテル連合?」

悠「意外と新しい物好きか!」

道玄「冗談だ」

悠「アンタが言うと冗談と本気の境目が見えない」

道玄「儂も常々、お前の冗談と本気の境目が分からん。だから、いつも思わず殺しかける」

悠「さらっととんでもないこと言われた件」

アリス『にこにこ』

悠「そして、新年早々死神が微笑んでる件」

崇「お前が何をいってるのか分からない件」

悠「何でもないお!」

崇「……車は無しだな」

悠「なんでだよ!何が気にいらなかったんだよ!!」

拳二「言動だろ」

雲水「態度じゃねーか?」

道玄「顔」

悠「顔は関係ないでしょーが!顔は!!」

崇「全部だ」

悠「だから、顔は関係ないでしょーが!!」

道玄「そもそも、髪が邪魔だ」

雲水「正月だし、斬っちまおうぜ」

悠「切ったら死んでしまいます」

拳二「死ぬわけねーだろ」

悠「いや、無理無理。怖い怖い。」

道玄「ハサミのようなものあるか?」

碧「あるよ」

ゴドンッ!

悠「なんでクロックタワーのシザーマンがもってそうな巨大なハサミがあるんだよ」

道玄「これなら髪どころか首も落とせそうだな」

悠「生えてこないからな」

拳二「じゃあ、生えてくる髪なら良いだろ」

悠「よくねーよ。」

崇「ワガママな奴だな」

悠「なにもワガママってないだろ!」

道玄「そこまで斬りたくないか」

悠「切りたくない!」

雲水「そうだぜ。道玄、コイツの髪を斬るのはダメだ」

悠「おっさん……」

雲水「将来的にオレと同じようにするんだからな」

悠「モヒカンも嫌じゃい!」

崇「似合うと思うぞ。」

悠「似合いません!!」

拳二「笑いは取れるだろ」

悠「引かれるに決まってんだろ…。もーーいいから、車で送ってよォ」

道玄「まだいってたのかそれ…」
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