ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】3

ラスタ・ラヴ(12/13/夜)ー

悠「どざぶいぃぃぃ!」

ともき「今日は風も強かったな」

悠「このままでは死んでしまう」

ともき「死にはしない」

悠「シベリア寒気団は!冬将軍は容赦がないんだよォォ!」

ともき「ああもうめんどくさいな」

崇「身体中に油を塗って火をつけるのはどうだ?」

悠「焼け死ねと?」

崇「お前ならどうにか平気だろ」

悠「なにも平気じゃないよ!」

崇「そうか」

悠「完全に他人事か!」

ともき「まぁ……他人事だろう」

悠「しくしく、しくしく、しく、36」

神姫「……」

スパァン!
悠「へぶぁっ?!」

神姫「あ、つい無意識に」

崇「無意識にしては正確に奴の頬を捉えていたな」

神姫「無意識でも寸分狂わないのが私よ」

悠「寸分狂わずぶったたきますか!」

神姫「ええ。」

悠「えー……」

ともき「頬は暖かくなったんじゃないか?」

悠「熱いくらいだよ。ジンジンしてて奥歯がぐらついてる。」

神姫「逆もいっとく?」

悠「いきません!」

神姫「ああそう」

悠「まったく、おれの顔が腫れたらどうするんだ」

ともき「笑うと思う」

崇「どうとも思わん」

神姫「さらに突く」

悠「鬼!」

神姫「龍であり神であり姫よ」

悠「あっはい」

ともき「……」

神姫「なにか文句でも?」

ともき「いや、ありません」

崇「龍と神は必要か?女なら姫だけでいいだろ」

神姫「完璧だからいいのよ。」

崇「ときどきワケの分からんことをいうよな」

神姫「凡人には理解できないだけでしょ」

崇「……」

神姫「……」

悠「あの、おれを挟んで不穏な空気出すのやめてください」

崇「不穏なつもりはない」

神姫「勝手に適当言わないで」

悠「ひ、ひぇぇ…」

ともき「寒くなくなったか?」

悠「ドンドン肝が冷えてってる」

神姫「使えない気もならとっとと潰しときなさい」

悠「それこそ使い物にならなくなる。」

崇「どうせ本体が無事なら平気なんだろ」

悠「なんで急にふたりしておれをディスてんの?!」

ともき「共通の敵が居るといいってことじゃないか?」

悠「おれは敵じゃねーよ!それなら、空気を変えるために小鳥遊クイズ!自分でグルグル回ってる本ってどんな本?」

崇「……」

神姫「……」

悠「え、えーと……自分でグルグル回ってる本ってどんな本?」

崇「…………」

神姫「…………」

ともき「……辞典(自転)」

悠「正解……シクシクシクシク、36」

神姫「……」

パァン!スパァン!
悠「ぶぐぇぇっ…」

ともき「アホだろお前…」

崇「マゾだろ」
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