ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】3

ーラスタ・ラヴ(12/9/夜)ー

悠「あぁ、寒いよ寒いよー。女の子に温めてもらいたいよー」

ともき「油でカラッと?」

悠「天ぷらじゃないー」

ともき「素揚げだよ」

悠「ひぃぃ!」

紅「楽しそうだな」

悠「寒いからなテンションあげてかないと……死んでしまう」

ともき「死活問題かよ」

紅「石川五右衛門みたいになったらいいんじゃないか?」

悠「釜ゆでじゃねーか!」

紅「詳しくは知らないんだがそうなのか?」

ともき「知らないでいったのか…」

悠「京都の三条河原で生きたまま油で煮られて処刑されたんだよ」

紅「温まるんじゃね?」

悠「処刑っていってるだろ!」

ともき「あ、結局カラッと揚げられるな」

悠「カラッとした物は食べる方がいい」

紅「カラッとしたもの?カタツムリとか?」

悠「ソレは殻がある食べ物だろ。エスカルゴは!」

紅「いや、ただのカタツムリ」

悠「寄生虫が居るし食いたくねぇよ!」

ともき「俺も例えエスカルゴでもちょっと遠慮したいな」

紅「でも、悠は食ったことあるんだろ?」

悠「一回、二回かな」

ともき「あるのかよ……アレってどんな感じなんだ?」

悠「何か貝?食感はサザエっぽい味はもうニンニクとバターの味しかしないからおれは苦手だ」

紅「それだけ聞いたら不味そうだな」

悠「好きな人は好きだと思う。高タンパク低脂肪で、カルシウムや鉄分も豊富だし」

ともき「ヘルシーなのか」

悠「エスカルゴ自体はな、ただソースが高カロリー。バター使うし。ちなみに卵も食えるらしい。キャビアの代用として人気だとか」

ともき「でも、カタツムリの卵と思ったら……やっぱり食がすすまないな」

紅「そもそもキャビア食ったことないし」

悠「おれは辛子明太子のが好きだ」

ともき「悠はおっさんだからな」

悠「そんなことない。オムライスにハンバーク好きだ!スパゲティも!」

紅「お子様ランチか?」

ともき「おっさんと子供の舌を持つ男」

悠「そのギャップが可愛いだろ?」

紅「……」

ビュンッ!
チッ!
悠「危ない!何すんじゃボケー!」

紅「あ、何か気が付いたらバット振ってた」

ともき「無意識にやるほど腹が立ったんだな」

悠「もう!男の子って野蛮だから嫌いっ!」

ともき「気色悪い」

紅「ってか、女は野蛮じゃないと?」

悠「……そうでもないなぁ」

ともき「しみじみ言うなよ」

悠「でも、やっぱり女の子の頭皮とかって嗅ぎたいよな」

ともき「頭皮だけをピックアップすんな」

紅「あはは、悠の本質が久々にしっかり見えたな」

悠「おれの本質ってなんだ」

紅「変態」

悠「ギーーー!」

ともき「いつか、歯が壊れるぞお前」

悠「ふー……気を落ち着けて小鳥遊クイズー!人の体の中にあるもので、正常なのに悪いような名前のものってなぁーんだ☆」

紅「……」
ブォン!ブォン!
ヂッ!ビッ!
悠「んっ!に゛ぃっ!」

ともき「よくかわすなぁ……」

悠「はぁはぁはぁはぁ、かすった……っか、前髪何本か持ってかれた」

紅「あ、すまん、つい、無意識で…」

悠「無意識じゃないだろ!」

ともき「今の言い方に腹が立ったんだろう……。ちなみに答えは血管(欠陥)だな」

悠「すぅーはー……Exactly」

紅「でも、身体温まっただろ?」

悠「冷や汗でダラダラだよ!」
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