ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】3

ー焼肉屋鉄ー

拳二「……あの男前の姉ちゃん悠を呼びにいって戻らねぇな。」

ともき「まぁた、どっかで話し込んでたりして。」

梓「悠だし無いとは言い切れないな。」

戌塚「そーだ、話し込むっていえば、この前街でアニキが中坊とマックで話してたのみたぞと」

禅「俺は……公園で…ピンク…看板持ち…と…話してるのを…見たこと…ありますよ」

空「病院居るときはじいちゃんやバアちゃんとよう話しょったな。」

拳二「幅広いけど共通の会話なんかあんのか?」

ともき「さぁ…何だかんだで話題豊富な奴ですから」

空「せやなぁ、悠さん。私らでも知らんような事を知ってたりしはるし。」

戌塚「うちんくってやつだぞと」

拳二「うちんく?」

ともき「もしかして蘊蓄かな。」

戌塚「それ、うんちくだぞと」

海「アナグラムになっとるやん」

戌塚「穴蔵?」

海「もーえぇちゅうねん!」

梓「えと、例えば悠とどんな話しするんです?」

空「最近やったら毒の話しかなぁ。」

ともき「毒って…」

空「身近な毒物やったらスズランなんかがあるやろ、せやけど人間にも毒があるんやで」

海「秋宵月やったらいつも毒はっきょるやん。」

翡翠「…ぷふ…」

紅「確かにそうだな。真桜の嬢ちゃんはかなりの毒舌だ。」

星凪「ああ、の…(秋宵月さんが居たらきっと怒られてるよ…)」

空「まぁ、毒舌は置いといて人間の中でいっちゃん身近な毒物は……鼻の横の脂や。」

戌塚「は?脂かだぞと。」

空「はい。ここの脂。鼠くらいなら殺れる毒なんやで」

ともき「この話しはどーゆう気構えで聞いたらいいんだ?」

海「校長の朝礼話し程度に聞いたらええよ。」

空「アホ、私の話をつまらん小話扱いしなさんなや。」

海「えぇ…ならどんな話やねん。」

空「豆知識や。」

梓「豆知識って……(ようは無駄な話って事じゃ…。)」

禅「では…なにか…ほか…にも…披露…して…いただけ…ませんか?」

紅「禅。そーゆー話好きだな。」

空「えぇですよ~。鏡とマジックミラーの見分け方や。普通の鏡は厚さの分だけ奥行きがあるけん、指先をくっつけても映った指先と接しまへん。けど、マジックミラーはガラスの表面に特殊なミラーフィルムをはっただけやから指先が映った指先と接するんや。」

禅「なる…ほど…」

戌塚「えと?」

ともき「今の話についてけなかったのか…」

海「兄ちゃんホンマにアホやな。」

戌塚「う、うるせーぞと」

梓「子供相手に怒鳴らない」

紅「二人はおとなしいな。肉もう少し焼こうか?」

星凪「あ、あ、あり…」

翡翠「…ありがとう…」

紅「はいはい。じゃ、金剛の旦那に追加頼むか。」
12/100ページ
スキ