ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】2

ラスタ・ラヴ(11/18/夜)ー

悠「何かどんどん冷えていくよな」

亮「冬だからなぁ」

悠「亮」

亮「ん?」

悠「肉まん買って来て」

亮「……」

悠「……」

亮「嫌だ」

悠「そうか……なら、緋斗。五分以内に肉まん買ってこい!!」

緋斗「酷っ?!」

ともき「ホントに酷いな」

悠「お釣りはやる」

緋斗「あ、ホンマ?だったら……」

悠「肉まん五個買って来てくれ。」

【100円】

緋斗「お釣り以前に足りへんよ?!」

ともき「ホント、やめてやれ」

悠「いま、百円しか手持ちが無いんだよ」

亮「買って来てじゃなくて奢らせる気だったのか…」

ともき「また盗られたのか?」

悠「いや、ただ普通に使い過ぎてお金が無いだけ」

亮「堂々と言ったな」

ともき「子供じゃないんだからな……。」

悠「いやー、ゆえに食べたいってせがまれたらおやつの20や30買っちゃうだろ」

亮「ひとつふたつじゃないところがなぁ」

悠「まぁ、今ん所は新作のゲームが出るわけじゃないから良いんだけどな。でも、肉まんが食べたいんだ」

ともき「諦めろ」

悠「仕方ない……帰ったら作るか」

亮「はじめっからそうしたらいいだろ…」

悠「自分で作るより買って食べる方がお手軽だろ!」

緋斗「肉まん買うて来たよー」

悠「ゲニー(マジー)!」

ともき「今の何語だよ…。」

亮「っていうか、静かだと思ったら買いにいってきてたのか…」

緋斗「肉まんくらいなら、まぁええかなって」

悠「お前って実はいい奴だったんだな」

緋斗「実はってどういう意味?!俺そんないままで悪役だった覚えないよ?」

悠「酢醤油ちょーだい」

緋斗「えぇ……」

ともき「甘やかすとろくなことないぞコイツは、あと辛子を目にねじ込んでやるといい」

悠「やめてよ?!」

亮「っていうか、俺らの分まであるのか。ホント悪いな。いくらだった?」

緋斗「あ、いいっすよ。」

亮「いいって、これお菓子とか含めて2千円くらいいってるだろ」

緋斗「いや、後楽のおっさんからこれもってけっていわれたんで肉まん以外は貰いもんですよ」

悠「……ちょっと袋の中身ひっくり返してくれ」

ともき「よっと」

ドサドサッ
ひらっ

亮「なんか紙が落ちてきたぞ、レシートか?」

ともき「えーと、『兄ちゃん、机の上に置いてあった小銭借りたぞ。パチンコで勝ったからそのお礼だ』」

悠「あっんのクソ狸ィィィ!!」

緋斗「せやけど小銭がコレだのもんになったんならええんとちゃうの?」

悠「小銭は小銭でも100円貯金箱の中身だから少なく見積もっても五千円以上は有ったんじゃぁぁい!」

ともき「完全にマイナスだろうなコレ」

悠「そもそもあのクソ狸が勝てるなんてことはイカサマ抜きならありえねーんだよ!あの人生役なし野郎ぉぉぉ!」

亮「落ち着けって、ほら、肉まん食って」

悠「こんなんだったら肉まんじゃなくておっぱいっていっとけばよかったぁぁあ!」

緋斗「いや、買うてこれんからそんなん…」

悠「はぁはぁ……小鳥遊クイズだ。ある学校の窓ガラスを誰かが割った。容疑者として4人の生徒に一人づつ順番に話を聞いてみた。おかしな事をいっている奴がいる。そいつが犯人だが誰だ?」

一人目(A)「やったのは私じゃありません」二人目(B)「Aは本当のことを言っています」
三人目(C)「Dはウソをついている」
四人目(D)「私は絶対にやってない」

緋斗「確か、こーゆークイズはまずは全員が嘘をついとるって考えたらええんゃろ?」

ともき「いや、そんなことしなくても犯人は自白してるし」

亮「え、マジで?」

ともき「一人づつきいたんだぞ。だったら……三人目が四人目の嘘ついてるって言えないだろ」

悠「Exactly」

緋斗「あー、これが所謂マジシャンズセレクト!」

ともき「それは違う」
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