ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】

ーラスタ・ラヴー

澪「いらっしゃい。」


悠「おっす。」

春彦「チャース」

秀二「はーい。どもども」

美喜「今日はまた一段と元気なお客ね。ご注文は?」

悠「二人はどんだけ飲める?」

秀二「ローからハイまでケイオツ(OK)伊達に色んな人間につれ回されてないっすよ。」

春彦「オイラは酒はあんまり飲んだことないぜぃ。」
悠「そうか…んじゃ、秀二にはなんか変わり種のを、俺と春彦にはノンアルコールカクテルを頼む。」

澪「悠がノンアルコールとは珍しいな。いいのか?」
悠「俺だって休肝日は必用だよ。」

澪「了解。」

悠「おう。さて…お前らっていつも一緒にいるよな。」

秀二「まー仲はいいかな。フレベスみたいな。」

春彦「ベストフレンドでさぁ」

悠「まえから思ってたけど…暗号にちけぇよもう」

美喜「はい。お待たせ。オイソジュとクールコリンズよ。」

秀二「この刺さってるのは…キュウリ?」

オイソジュ
10度辛口ビルド
焼酎(甲類)45ml
ソーダ(またはミネラルウォーター)適量
スティックキューリ3~4本
氷を入れたグラスに焼酎を注ぎ、冷えたソーダ(またはミネラルウォーター)で満たして薄く切ったスティックキュウリを添える。

悠「韓国で人気の焼酎(ソジュ)にキュウリ(オイ)を入れて飲むカクテルだ。」
秀二「へぇ…面白いな。」

春彦「こっちのは綺麗でさぁ。」

澪「クールコリンズはレモンジュースをベースにしたノンアルコールカクテルだ。」

クールコリンズ
0度中口ビルド
レモンジュース60ml
シュガーシロップ1tsp
ミントの葉5~6枚
ソーダ適量

ソーダ以外の材料をコリンズグラスに入れ、ミントの葉をつぶす。氷をグラスに入れて冷えたソーダで満たし、軽くステアする。

美喜「ミントの香りいっぱいのレモンソーダという味わいよ。うちはレモンジュースは生を絞ってつくるから更に格別な味わいよ。」
悠「ま、とりあえず乾杯」
秀二「乾杯」
春彦「乾杯」

秀二「うーん…キュウリを加えてるから焼酎のストテイ(テイスト)がまろやかで、酒酔い防止にもなるな。なにげにメロン風味だし」

春彦「おー…スッと爽やかになる味だぜぃ。」

悠「そういや…秀二は芸能や裏事情に詳しいらしいな。」

秀二「ロンモチ(もちろん)。なんならくろーいのを語りやしょうか?」

悠「ほう。じゃ酒の肴に聞いてみるかな。」

春彦「ノンアルコールだけどな」

秀二「じゃ…メイユウ(有名)な話を…数十年前、手首のダシラーメンなんて都市伝説があったけどこれは実話だったりする」

春彦「マジかよ……」

秀二「騒動の発端は兵庫、岡山の山中で掘り起こされた男の死体。バラバラにされてたが、手首だけがどちらの現場からも発見されなかった。」

悠「……」

秀二「被害者は暴力団幹部。内部抗争の上、殺害された。犯人グループの供述で切断した手首の処理法は傘下の屋台ラーメン店で、鳥や豚のガラとともに鍋に入れ、そのまま煮込んだらしい。もち、世間ではそのラーメンを食った食わないで大混乱。そのラーメンの株はがた落ちしたらしい。」

春彦「リアルなだけに怖いぜ…な、悠さん。」

悠「……」

春彦「悠?」

悠「みにゃぁ///」

春彦「?!」
秀二「?!」

澪「うわ…なんだ顔真っ赤だぞ。」

美喜「酔ってるの?ノンアルコールカクテルよ?」

秀二「あー…聞いたことあるな。ダンナ(悠)は炭酸で酔うって」

悠「ぬー…///」

美喜「どんな体質よ。仕方ないわね。澪、ソファーに転がしといて」

澪「了解…」

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