ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】2

ーラスタ・ラヴ(11/7/夜)ー

悠「めちゃめちゃ辛い魚卵が食いたい……」

ともき「明太子って言えよ。」

恋「魚卵って……」

真桜「別に糖尿持ちでもあるまいし、食えば良いじゃないかなの」

悠「めちゃめちゃ辛くて美味いのってなかなかなくね?」

真桜「真桜は食べないから知らないなの」

恋「いちいち食いたいものがおっさんくさいのぅ」

ともき「おっさんだし」

悠「なにを仰るうさぎさん」

ともき「……」

悠「んっんー、あーあー……んんっ、コホン、なにを仰るうさぎさん!」

ともき「聞こえてないわけじゃねーよ!無視したんだよ!」

悠「おいおい、ひとつの様式美だろ」

ともき「勝手にお前がそう思ってるだけだろ」

悠「ハハハっ、何を仰るうさぎさん」

ともき「……」

真桜「いつもうちの問題児が迷惑かけてるなの」

恋「本当に申し訳ない」

ともき「いや、いつものことですから……」

悠「おい、やめれ。何か心がチクチクするからやめれ」

真桜「他人様への迷惑を考えろなの」

悠「ともきは他人じゃないから迷惑かけても問題ない」

ともき「問題大有りだハゲ」

悠「禿げてねーよ!すいませーん!明太子とビールください!」

恋「麦酒はともかく、明太子があるわけないじゃろ」

碧「あるよ」

恋「なんで?!」

碧「いや、たまたま安かったから買ってあった」

悠「おれが好きだからってわざわざそんなぁ」

碧「……50000円な」

悠「暴利も甚だしい?!」

碧「なんていうか、精神的苦痛の慰謝料かな」

ともき「そりゃ仕方ないな」

悠「仕方なくないよ!」

恋「まったく恥ずかしいのぉ」

悠「うるせぇ、お前の人形魔改造すっぞ」

恋「やめいっ!!」

ともき「にしても……真桜ちゃんと恋ちゃんの組み合わせって珍しいな」

真桜「若干引きこもりだからこうして真桜が連れ出してやらないとコイツはダメなの」

恋「誰が引きこもりじゃ」

悠「恋」

真桜「お前」

恋「なっ……」

ともき「え、引きこもりなのか?」

悠「っーより出不精かな。ゴロゴロしてるダメな主婦って感じ」

真桜「掃除婦らしい働きをしていなかったら叩きだしてるところなの。」

恋「や、やることはやっておるじゃろ!それに夏ごろの真桜に比べたら出不精でもないわ!」

真桜「ほほう、真桜にそういう口を叩くとはいい度胸だなの。」

恋「なんじゃ」

真桜「悠、こいつお前が居らん時に酒飲んでいるぞ」

恋「なっ!?」

悠「どおぉぉーいうぅーーことかなあぁーー?子供妖怪いぃぃ?」

恋「たまに余っている酒をちびちびやっとるだけじゃし、後楽狸のような真似はせんし、年齢的にいえば恋はなんのもんだいもなしじゃし。それにほれ、恋が酒臭かったことなどないじゃろ?」

悠「ふーむ……とりあえずこの件は保留だな。そして、小鳥遊クイズだ!ある登山家に3つの質問をしたら答えがすべて同じでした。(1)富士山に登ったときの感想は?(2)エベレストに登りましたか?(3)あなたの名前は?さて、登山家は何と答えたのでしょうか?」

ともき「わかった」

真桜「わかったなの」

碧「あー、わかったわかった」

恋「なんと?!」

悠「考えないとおれが満足するまでニーソ足袋の隙間に指突っ込んで腿肉をいじり倒すぞ」

恋「なっ///」

真桜「天地無明返し」

スッパンッ!
どぐしゃっ!
悠「ごぶっぁ?!」

ともき「頭から落ちたな」

碧「普通なら頸椎いってるだろうなぁ」

恋「ムムムッ、分からん」

真桜「いいやまだ、なの」

恋「なぬ?」

ともき「富士山に登ったときの感想は?」

真桜「良い山だ。なの」

ともき「エベレストに登りましたか?」

真桜「いいや、まだ。なの」

ともき「あなたの名前は?」

真桜「飯山だ。なの」

恋「なるほど「いいやまだ」か。」

悠「い、いぐ、ざく……とりぃぃ……ぐふっ」
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