ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】2

ーラスタ・ラヴ(10/27/夜)ー

拳二「ふーっ……はぁー。」

悠「息を吸うように煙草を吸うな」

拳二「お前ってたまにおかしなこと言うよな」

悠「おかしけりゃ笑え」

雲水「がははははっ」

悠「……おっさんは何が面白かったんだ」

雲水「お前さんの顔かな」

悠「どういう意味だ!」

雲水「柳の下に立つ幽霊みたいだなと思ってな」

悠「失礼な!こんな生きのいい幽霊が……居るなぁ」

ともき「居るのかよ」

悠「いや、なんか生きてる人間よりそういう類いのの方が生き生きしてる感じがあるんだよ」

後楽「人生を楽しむためには楽しいことをするのが大事だからな。だからおじさんは楽しい事しかしない」

悠「黙れ狸。バーナーで背中焼いてジョロギア塗り込んでコンクリで固めて東京湾に沈めっぞ」

拳二「今時そんなことヤクザでも死ねぇぞ」

雲水「骨が残っちまうからな。なんかの拍子であがってきても困るし、産廃処理場の産業廃棄物の中に埋めとけば全部溶けてなくなるってのはよく聞くが」

悠「やだこの鬼怖い」

雲水「そういう話を聞いたことがあるって話しだ」

拳二「うちは普通に……埋めるけどな山に」

悠「あーあー、聞こえない。聞こえない」

拳二「かっかっか」

ともき「そこで冗談とも言わずに笑うところが怖い…」

後楽「もっと楽しい話しをしよーぜ、明日の競馬の話とか」

悠「皮剥いで干すぞ」

拳二「俺ぁ馬よりパチスロだな」

雲水「オレこれといって賭けごとはしねぇが麻雀くらいはできるし、競馬もたまに見に行く程度はする」

拳二「えー、アンタ麻雀できんのか」

雲水「たまに配を握りつぶしちまうけどな」

悠「どんなつまみ方してるんだ…。」

後楽「おじさん、麻雀はあんまりしないなぁ」

ともき「意外だ」

後楽「いや、どんな役作ってもイカサマだってクレーム付けられるんだよ」

悠「いや、当然だろ。お前がまともにあがれるわけがない」

後楽「役なしには役なしの戦いかたがあるんだぜ?」

悠「イカサマについては?」

後楽「それも戦術だ」

ともき「しっかりと認めてるし……」

後楽「バレ無きゃイカサマじゃねーんだぜ?」

悠「その台詞をおれの前でいうとはいい度胸だな。オラオラのラッシュをくれてやるよ」

狸の置物【……】

ともき「逃げ足速っ…」

悠「ちぃっ!」

雲水「がはははっ。ああいうタイプは長生きするぜ」

悠「アレはし過ぎなんだよ」

拳二「悠もだけどな」

悠「あ?」

拳二「お前も長生きするタイプだって言ってるんだよ」

悠「おれは清く正しく生きてるからな」

ともき「息を吐くように嘘をつくな」
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