ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】3

ー焼肉屋鉄ー

「「「いただきまーす」」」

悠「おぅ、ガッカッ食えよ。」

拳二「お前がいうな!」

悠「オッサンが細かいこと言うなよ。」

拳二「オッサンがじゃない!オッサンだから言うんだよ!」

紅「なぁオッサン。」


拳二「あんだよ。」

紅「アンタもう自分でオッサンて認めちゃってるぞ」

拳二「……」

「「「……」」」

拳二「誰がオッサンだ!ゴラァ!」

ともき「もう何もかもが遅いです…」

悠「加齢臭、無精髭、タバコ…まごう事なきオッサンだよ。」

戌塚「っーか、オッサンっていったい幾つだぞと」

拳二「ソイツは企業秘密だ。」

ともき「……(ヤクザに歳の秘密が必要なのだろうか?)」

悠「まぁ…じつは空さんより若かったりする」

空「へ?」

海「空ねぇ。いくつやっけ?」

空「姉の歳忘れんといてや…。」

拳二「とにかく!俺はまだオッサンな歳じゃないってんだよ。」

悠「けど、正直オッサンだよな。」

拳二「るせぇ!」

金剛「けど、瓦谷さんの気持ちもわかるぜ。俺もオッサンて呼ばれた事あるしな。」

海「どっちも筋肉ゴリラやしな。」

金剛「筋肉…」
拳二「ゴリラ…」

星凪「う、海ちゃん!失礼だよ!」

翡翠「…プフ…」
紅「あははは!」

ともき「え、今のツボに入ったのか?」

梓「あの二人笑いの沸点が似てるみたいだな。」

悠「かたや全身が筋肉の鎧でかたや腕の太さが女のウエスト並だしな。筋肉の化身といっても過言じゃない」

海「筋肉バカとか脳ミソ筋肉って意味やな。」

悠「そうだ。」

拳二「お前らゲンコツ落とされたいか?」

金剛「悠の頭は殴らない方がいい。腹か顔にしとこうじゃないか。」

悠「待て待て待て!その鉄の塊みたいな拳を降ろせ。」

海「ゆーゆ、うちの代わりに殴られるやなんて……」

悠「お前もさらりと人を盾にしてんじゃねぇ!」

拳二「さぁって……悠、ちょっと外いくか。タバコも切れたし」

悠「なぁ~~~……」

金剛「俺も殴…もとい様子見てくるか。」

紅「えーと……」

ともき「そ、そうだ。夏喜さんって柳さんの下につく前はどんな事をしてたんですか?」

空「私?大学に残っていろいろやな。薬学部に入り浸ったり。あ、あとは教育実習の一環で小児科や幼稚園におったこともあったなぁ。」


戌塚「っか、その三ちびがいるから何時も幼稚園みたいなもんじゃ無いのかだぞと」

海「どーゆう意味や!」

空「あはは。まぁ、この娘らと居れば退屈はせえへんよ。それより、小児科でゾッとし事思い出したわ。」

紅「なにを?」

空「いや、子供を抱いたお母さんが話とったんやけど……。」

~~

母「本当に私うちの子が大好きなんです。なんか見てると他人とは思えなくて」

~~

空「他人じゃないよね。ってよっぽどツッコミたかったわ。」

「「「……」」」
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