ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】2

ーラスタ・ラヴ(10/15/夜)ー

悠「いやいやいや、ダメでしょ。このクエスト」

ともき「でもやるんだろ」

悠「うん……じゃなくて!聞いてよ」

ともき「なんだよ」

悠「G級オオナズチのクエストなんだけど持ち込み禁止とかいうの」

ともき「裸でクエストなんて今まででもあっただろイビルジョーとかラージャンとか」

悠「違う違う。装備禁止じゃなくて、アイテム持ち込み禁止」

ともき「……アイテム?」

悠「そう」

ともき「回復薬とか爆弾も?」

悠「そう」

ともき「……ナズチって近作だと毒が半端ないんだな?」

悠「毒液玉、毒ブレス、毒ブレス乱舞、毒霧広域散布」

ともき「さらにG級」

悠「さらにG級。防御力600以上あっても毒ブレスでほぼ即死、っていうか、生きててもすぐに解毒しないと確実に死ぬ。リオレウスのフライング毒爪とかより怖い」

ともき「……頑張れ」

悠「がんばりゅっ!」

緋斗「それでも頑張るいうんがパナイよな。俺やイャンクックでひぃひぃなのに」

悠「クック先生に500回負けるまでは諦めんな」

緋斗「500回て……」

禅「俺は……クリア……しました……よ。それ」

悠「WRY(マジ)?」

禅「マ……ジ……です」

ともき「今なんかおかしな言葉出たな」

緋斗「ウリィいうてたようやけど」

悠「どうやってクリアしたの」

禅「……」
カチャカチャ

人工ボイス『一番手っ取り早いのは四人パーティ、大剣3でサポートつけてフルボッコ。とにかく火力ごり押し。二死覚悟で、あと極化武器があれば楽』

悠「そこまでいってねーよ……。」

緋斗「禅さんのHRいくつなんすか?」

禅「……」
かちゃかちゃ

人工ボイス『4の時点で999までいきました。』

緋斗「わぁお……」

悠「おれでもようやく500なのに」

緋斗「こっちもわぁお…」

ともき「いっとくけどこのふたりを参考にしたら駄目だぞ。」

禅「……」

かちゃかちゃ
人工ボイス『なんだったらお手伝いしますよ、有料で』

緋斗「有料かい!」

悠「いや、その代わりどんな無理も聞いてくれるぞ。」

ともき「ある意味不可能なしか……」

悠「さて、小鳥遊クイズなんだがちょいと長いから禅、お願い」

禅「は……い」

かちゃかちゃ

人工ボイス『ある上品な婦人が、定食さんでご飯を食べている途中に、急用を思い出し電話をかけようとしましたが、携帯電話が圏外だったため、お店の電話を借りることにしました。婦人は店主を呼んで、電話を貸してくれるよう頼みました。ところが、店主の口からは「こんにゃくとじゃがいもはありません」とトンチンカンな返事が帰ってきました。店主はどうやら勘違いしている様子。婦人はどのように頼んだのだろう?』

緋斗「え、あ……も、もう一回」

禅「……」
カチャカチャ

人工ボイス『ある上品な婦人が、定食さんでご飯を食べている途中に、急用を思い出し電話をかけようとしましたが、携帯電話が圏外だったため、お店の電話を借りることにしました。婦人は店主を呼んで、電話を貸してくれるよう頼みました。ところが、店主の口からは「こんにゃくとじゃがいもはありません」とトンチンカンな返事が帰ってきました。店主はどうやら勘違いしている様子。婦人はどのように頼んだのだろう?』

ともき「これは俺が答えるより緋斗答えるべきなんじゃないか?」

緋斗「俺?!え、えーと……電話貸してくれ言うて、こんにゃくとじゃがいもない?どういうこっちゃ」

悠「ボケろよ!!」

緋斗「ボケる?!」

ともき「……今って鍋ものが美味しいよな」

悠「煮込み料理とか」

緋斗「え?え?」

碧「ボソッ(おでん)」

緋斗「あっ……お電話(でんわ)はありますかってきいた!」

悠「正解だけど遅い!」

緋斗「サーセン…」
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