ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】2

ーラスタ・ラヴ(8/25/夜)ー

拳二「あっちぃ。毎日汗ダクダクダクダクだぜ」

悠「お前からは茶色い汁がでそうだよな」

拳二「ひとを腹立たせるのの天才だな」

悠「どうも」

拳二「チッ。顔面に煙草の煙を吹きかけてやろうか」

悠「ファブリーズぶっかけてやろうか」

ともき「なんのいいあいだよ」

悠「ゴリラが絡んで来てんだよ」

拳二「誰がゴリラだ!」

悠「なにをいまさら……」

拳二「何が今さらだ!」

悠「サラダの話なんかしてねぇよ!」

拳二「してねぇよ!!」

ともき「……」

碧「相手にするのがめんどくさくなっただろ」

ともき「なった」

拳二「はぁぁ……金」

悠「きん?」

拳二「分かってていってんだろ。サッサと払え」

悠「ちくしょう!ちくしょぉぉぉぉ!」

ともき「どこまで嫌なんだ」

悠「ここまで嫌なんだ」

拳二「まぁ、四の五の言っても始まらないんだ。諦めろ」

悠「納得いかねぇ」

ともき「いいかげん定期的な集金なんだから諦めろよ」

悠「普通の相手なら良いけど拳二って言うのが滅入るんだよ」

拳二「むしろ喜べよ」

悠「喜べるか腋臭」

拳二「挟んでやろうか?」

悠「ひぃぃぃ!」

ともき「っ……お前の悲鳴は耳が痛くなる」

悠「耳栓で無効化できる」

ともき「モンスターじゃねぇか」

悠「モンスターはこっち」

拳二「誰がモンスターだ!」

悠「モンスターじゃないというんなら、小鳥遊クイズに答えてみろ。ある虫は、1分で倍の数に繁殖します。この虫を3匹、箱に入れておいたら29分後に箱の半分まで増えていました。さて、虫を箱いっぱいにするにはこの後何分かかる?」

拳二「分からん!」

悠「これが考えることを捨てた人間だったものの姿だ」

ともき「……これは計算が居るパターン?」

悠「いや、そのままでいい。」

ともき「……なら1分だ」

拳二「なんでだよ。3匹いれて29分かかって半分だったら、もう29分かかって……58分だろ!」

悠「ぶー、ともきが正解。1分だ」

拳二「あぁん?!」

悠「1分で倍になるのだから、箱半分の1分後にはいっぱいになるだろ」

拳二「……あ?」

悠「ダメだこりゃ」

ともき「ええと、ですから29分かかった時点では半分になってるんですから1分後にはその箱の中に居る虫全部が2倍に増えるんです。つまり箱いっぱいになるわけです」

拳二「…………あ?」

悠「こいつに理解させるのは無理だ。諦めろ。一応おまけ問題だ。瓶がある、その中に1分で2匹に増える菌が入ってる。その瓶は60分すると菌で一杯になる。さて、2匹からはじめたら何分かかる?」

拳二「そんなもん半分の30分だろ」

悠「違うとだけ言っておいてやる」

拳二「なんでだよ!!」
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