ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】

ーラスタ・ラヴ(8/12/夜)ー

悠「んんっーーはぁ、しっかり寝てしっかり運動したら元気溌剌だ」

亮「運動って?」

悠「吹っ飛ばした壁と床の修理」

ともき「お前は自宅で爆破実験でもしたのか」

悠「不貞の輩を吹き飛ばしたんだ。後悔はしていない。ただし、幼女に土下座はした。」

窈「なんてご褒美?」

悠「密閉した部屋でガスの元栓とか開けて寝てくれないかな」

窈「手の込んだ自殺?!」

悠「有刺鉄線で首吊ってくれてもいい」

窈「ヤダよ!」

悠「ぺっ!」

ともき「やめろよな…」

亮「まったくだ…」

悠「おれは悪くない!」

ともき「悪意はあるだろ?」

悠「もちろん!」

窈「酷い……」

悠「手が出なかっただけありがたがれ!」

窈「本当に何さま?!」

悠「……△様?」

窈「あんな化け物でいいの?!」

悠「さて、ここで定番なの小鳥遊クイズです。ある夜、恐がりの山田さんの家に泥棒が入ってきましたが、読んでいた新聞を武器に見事に泥棒を追い払いました。いつもは恐がりなのに、どうしてその時には勝てたのでしょう?」

窈「無視されることは分かっていた……分かっていたのに……」

亮「アンタも大変だなホント」

ともき「夕刊をもって勇敢にたたかったからか?」

悠「コングラチェーション!ご褒美にこのガッチガッチに固めた新聞で窈を殴っていいぞ」

ともき「殴るか!」

ゴッパァン!
悠「めちゃ痛っ!」

亮「ドエライ音したぞ……」

悠「力いっぱい捩じりかため、捩じりかため、捩じりかためた剛紙刀……まさかそれを使いこなす勇者が……」

ともき「……」

ゴッパァン!
悠「めちゃ痛いって言ってるでしょ!!」

ともき「だろうね」

悠「ブローネ?」

ともき「いってない!」

亮「使うのか?」

悠「いや、使わないけど。こんなこともあろうかと思って買っておいた」

ともき「お前は下らんボケのためにホント無駄使いするよな」

悠「環境をつくるための投資といってくれ。」

窈「全然違うと思う」

悠「あ?」

窈「ほんと、俺のこと無視するのに、こういうときには聞き逃さないよね……」

悠「ほら、ムカつく音ほど耳に入るじゃん。蚊とか蠅とか」

窈「……」

悠「……」

ともき「一回、ちゃんと話しあえ……色々と……」

亮「本当に」

悠「肉体言語で?」

窈「ふっ、ふふっ……上等だこの野郎!!」

悠「あぁん?!やんのかゴラァぁぁ!」

ともき「夏のせいかな……」

亮「夏のせいっぽいな……」
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