ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】

ーラスタ・ラヴ(8/1/夜)ー

窈「ついに八月だね。海とかに行く予定は?」

悠「ちょっと、右に向いてくれ。」

窈「こう?」

悠「向き過ぎ、向き過ぎ。もうちょい左。そうそう、それで顎さげて」

窈「こうかな?」

悠「んー、まぁ、このくらいでいいかな…………オラァっ!」

ドガッ!
窈「うぎゃっ!」

悠「一番殴りやすい角度で叩きこむ!」

窈「何をする!」

悠「一番殴りやすい角度で叩きこんだだけだ」

ともき「いや、そういう何をするじゃないだろ。」

悠「WRYYY!」

窈「痛っっ……腫れたらどうしてくれるのさ。俺は人と会う仕事してるのに」

悠「女を見せびらかせて金を巻き上げる仕事だろ」

窈「全然違う!!」

悠「ゲッゲッゲッ」

ともき「笑い方が邪悪だ」

窈「それで予定の方は?」

悠「知っているか?小鳥遊家の人間は海も川も山も基本出かけたがらない地元人間の集いだって」

ともき「それはお前だけだろ」

悠「向日葵ちゃんのツインテールはほどいたらどれだけ長いんだろうな」

ともき「なんの話しで誰の話しだよ」

悠「xxxHolicの話し」

窈「俺の話を無視するのはやめようか!」

悠「肌の張りを出すフェイシャルトレーニングの話しだろ。二重アゴを一週間で消すエクササイズ」

窈「違うけど、聞いとこうか事務所の子たちに教えてあげるから」

ともき「逞しいですね…」

悠「まず口の中に空気をかるーくためます。ほっぺたぷっくりー。やりすぎると突っ張るから軽くな」

窈「ふんふん」

悠「そのまま空気を漏らさないように舌を出す。その舌を鼻につける感じで……そこから舌を引っ込めてー口をポカーンとあける。」

窈「んーあー」

悠「そのまま中の空気を全部出します。息は吹かないで咽で押しだす感じな。」

窈「はぁー…」

悠「そして元気よくこのセリフ「またまたやらせていただきましたァン!」以上、全部嘘です。」

ともき「読みながらやっちゃった人がいたらどうする!もっともらしい解釈までつけやがって」

ゲシッ!
悠「明らかにそれ狙いの犯行だろボケだ!」

窈「よし、もう一発蹴っとこう。」

悠「ここで小鳥遊クイーズ。関西に住む太郎君の家族が、怪談大会をしました。父さん、母さん、お姉ちゃん、太郎君の中でうち一番ゾっとする話をしたのは誰?」

窈「え……と…?」

ともき「……ん?」

悠「……え?」

窈「ちょっと分からないな」

ともき「関西は関係あるのか?」

悠「えー……えーと、ヒントはゾッとする、背筋に何が走ったか」

窈「冷たいもの」

ともき「悪寒」

悠「いま、いいとこいったよ!」

ともき「悪寒がか?」

悠「おかん、つまり?」

窈「あ、母親?関西ではお母(おかん)っていうらしいね。そういえば」

ともき「へぇ、そうなのか」

悠「まさか……こんな問題が悩まれるとは……分からんもんだなぁ」

窈「ところで海とかの予定は……」

悠「本当に再起不能にするぞお前」
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