ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】2

ーラスタ・ラヴー

紅「オッサンは結婚とかしねーの?」

拳二「できねーよ。バカヤロウ」

悠「いい歳して女の影が見えないもんな。」

美喜「そーゆーアンタもでしょ。」

悠「おぃおぃ、何を言う。その辺を歩けば四方八方から黄色い声援が飛び交うぜ?」

澪「へぇ、どんなふうに?」

悠「コホン…『オニサン、オニサン、マッサジシテカナイ?マッサジ、キモチイイマッサジアルヨ。』とか『シャチョサン、オンナノコイッパイイルヨ』とか」

美喜「キャッチじゃない。」

悠「まぁな!」

拳二「女なら俺がいい店紹介してやっぞ?」

悠「お前の組系列だろ」

拳二「とーぜんだ。」

悠「だれが行くか。」

拳二「心配すんな。底無しの店じゃなく、ちゃんとした方だぞ。」

*底無しとは座って女の子が着いてから料金がノンストップで加算されていく事。

戌塚「はい!行きたいぞと」

悠「戌塚はいくな。引き返せなくなるから」

戌塚「だぞ?!」

千夜「からの「だぞ」はおかしいだろ…」

悠「響かよ」

戌塚「誰だぞと?」

悠「いや、気にするな。それより腹減ったな。肉食いにいかね?拳二の奢りで」

拳二「なんでだ!」

悠「いいじゃねぇの。」

戌塚「おっにきゅっおっにきゅっ!」

千夜「ウゼェ…」











ー焼肉屋鉄ー

悠「結局、拳二も森下さんも結婚したくないんじゃないのか?」

拳二「別にそういうわけじゃねぇよ。言っとくけど俺はもてんだぞ。結婚までたどり着けないだけで」

悠「そりゃよっぽど理想が高いんじゃないのか」

拳二「バカな女は嫌いだ。まあそれで後はしっかり者でやさしくて可愛い女なら誰でもいいぜ。」

「「「……」」」

金剛「キムチの盛り合わせとたん塩お待ちどうさま。」

悠「お、金剛サンキュ。」

戌塚「や、おっさん、絶対いないぞと。」

拳二「ナニガヨ?」

紅「だから可愛い女はバカだし。しっかりした女はたいがい頑固でこっちの思うとおりにはなりゃしないですて。」

拳二「でも、世界のどっかに一人くらいいるかも知れねぇだろそういう女。」

「「「……」」」

戌塚「……(なんてファンタスティックだぞと)」

千夜「……(アホだ。)」

紅「悠、どーおもう?」

悠「一人くらい居たとしてもとっくに売れてるよ。肉、焼けてるぜ」

紅「おっ!うまーい!たん塩うまーい!」

拳二「たん塩はビールに最高な!もっとジャンジャン焼けよ。ペースおせえぜ。」

悠「へいへい」

金剛「上ハラミに特上カルビとネギサラダです」

拳二「何だよ。サラダなんか頼むな。肉入んなくなるだろが。」

悠「アホ。ここのサラダ旨いんだよ。っか、食うときくらいタバコ吸うな。」

千夜「ここのキムチ旨いな……戌塚食うか?」

戌塚「俺、あんまり辛すぎるの苦手だぞと」

悠「オイキムチはそんな辛くねぇぞ」

戌塚「じゃあ食べるぞと」
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