ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】2

ーラスタ・ラヴー

悠「はぅぁ……」

美喜「いつにも増してひどい顔ね」

悠「まぁな……って、今いつにも増してって言った?普段からひどい顔か?俺?」

美喜「私の口からはちょっと……ごめん。」

悠「冷静に言わんといて!傷つくよ?その方が精神面的にもダメージ深いよ?」

澪「冗談のやり取りはおいといてなんかあったのか?」

悠「なんか昨日さあ…サイレンの夢見ちゃってやたらリアルで気分が悪いのよ。」

美喜「サイレン?」

禅「ホラー…ゲーム…です。」

悠「映画もあるけどな。レジェンドレベル(伝説級)の鬱ゲーだ。」

美喜「そのレベルは良いの?悪いの?」

悠「プレイヤーしだいだな。スタート直後、マップも武器も無いのに、死人の徘徊する町の中、ノーヒントでガレージに行けというサディスティックな始まりだ。」

美喜「なにそれ虐め?」

悠「似たようなモンだろうな。警官死人はパンパン銃を乱射してくるし。スタートから軽く50回は殺られるぞ。」

澪「そんな夢を見たら気分悪いわなぁ…」

悠「全くだよ。ちゅーか、朝起きたら町中ゾンビ的なのだらけだったらどうする?」

澪「まずは武器の入手とか…」

悠「武器はやっぱり刃物だよな。包丁じゃリーチ無いから棒の先に括って即席槍にして」

澪「あと、ゴルフクラブやバットが手頃だな。」

禅「ライター…オイルと…瓶で…火炎瓶……あと…チェンソー…とか」

悠「さぁ、武器は調達できた次は?」

澪「え、なにまだ続けるのかこの話し。」

美喜「なら、どっかに立てこもるか街から離れるのが妥当じゃない。」

澪「オーナーわりと真面目ですね。」

悠「立てこもる場所は気を付けないとな。」

禅「病院…モーテル…警察署…は…鬼門…です…からね…。あと…墓地」

悠「確実に怖い目にあうな。顔の無いナースに追いかけられたり、口元血まみれの着ぐるみに追いかけられたり、全身ウゾウゾの化け者に追いかけられたり、体長数十メートルのミミズに食われたり。」

澪「地獄かよ」

禅「脱出…なら…足が…いりますね」

美喜「普通の車だとアレだからトラックとかよね。」

悠「バスてのもありだな。理想は装甲車だけど」

澪「どこにあるんだよ。」

悠「JEEPならうちに。」

禅「万が一…の…時は…悠…さんの…所に…避難…ですね」

悠「やーめーろーよー。集団で固まると死亡フラグたつじゃん。」

澪「生存フラグあるのか?」

悠「難しい質問だな。どこまでいったら生存に判断して良いのかが」

禅「街から…出て…も…他も…ゾンビ…だらけじゃ…意味無い…ですからね」

悠「ゾンビの脳が完全に腐って機能しなくなるまで……10年逃げれれば勝ちだな。」

澪「長いな。しかも、食糧とかをどうするかの問題が出てくるし」

悠「幾つかのライフラインを守りながら、地下にシェルターでも創るしか無くね。」

禅「防衛…ライン…も…アリですね。」

美喜「……所でなんでこんな話してるんだっけ?」

悠「はて?」
澪「えと?」
禅「さぁ…」
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