ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】

ーラスタ・ラヴ(5/25/夜)ー

拳二「ようす、悠。どうだ、俺ぁとひとつクイズしねぇか?」

悠「あー?」

拳二「お前はこざかしい問題出せすばっかりじゃねーか。だから、たまには出される側の立場になってみろ」

悠「拳二はそもそもクイズとして形をなしている問題を出せるのか?桁違いの数字×桁違いの数字はいくらだ?とか、ガキみたいな問題だす気じゃないだろうな」

拳二「そんなことしねぇよ」

悠「ふぅん、じゃあ出すだけ出してみろ」

拳二「おーし、お前は買い物に行く途中に橋を渡ろうとした。しかし、その川は洪水で渡れねぇ。でもこの橋を通らないと30分は損してしまう。しかし、ココで時間をロスしないで渡る方法が一つだけある。さて、どうすればいい?」

悠「橋を渡ればいい」

拳二「……あ?」

悠「だから、橋を渡ればいいだろ。橋を渡ろうとしているんだから川を渡らなくても、橋を渡ればいい。」

拳二「……」

悠「違うのか?」

拳二「家賃払えコノヤロー!」

悠「逆切れか!!」

ともき「醜い争いだな……」

碧「ひねくれたヤツにひねくれた問題を出しても通じないのが良く分かったな」

悠「そこ!聞こえてるぞコラ!」

弩躬「いやー、でも大したもんじゃないか?俺なんて時間かけても多分わかんなかったし」

神姫「私は分かったわ」

弩躬「流石、お姫さん。」

拳二「けっ、ムカつくぜ」

悠「お前はどんな答えを期待してたんだよ」

拳二「苦悶する姿を期待してたんだよ」

悠「へっ!」

拳二「おーし、わかった。オレぁに喧嘩売ってんだな。こいや!腕相撲でけり付けてやる!」
ドンッ!

悠「既に頭脳戦じゃなくなってんだろソレ」

弩躬「勝てばいいんじゃね?」

悠「軽く言うなボケ!」

弩躬「ん?」
ギリリ…

悠「お軽くお言いにならないでくださいまし、おボケ」

ともき「丁寧にいっても何もなってないし、むしろ怒りがこみ上げるぞ、その口ぶり」

弩躬「眉間か?鼻か?耳か?何処にでもピアス穴開けてやるよ」

悠「何Gサイズの穴開ける気だ」

拳二「いいからこいや!腕へし折ってやらぁ!」

悠「折る気でいるやつにわざわざ挑戦するのは腕をクロコダイルに咬ませるぐらい無謀だろ」

ともき「微妙に例えが分かりづらい」

悠「危険だという事だ」

弩躬「まぁ、それも経験じゃね?」

悠「腕を折られに行く経験も、鰐に食いつかれに行く経験もしねーっての!」

神姫「ガタガタ言ってないでさっさとやりなさいよ」

悠「YES、QUEEN。」

神姫「誰が女王だ。」

悠「……」
ガシッ!
拳二「……」

ともき「じゃあ、レディ……ゴォ!」

拳二「死ねぇぇぇ!」
グワッッ!
悠「自らの受け身!!」
ズダンっ!

弩躬「自分から退いたな」

神姫「腕相撲じゃなくてただの受け身じゃないアレ」

拳二「……」

ミシシシッ!
悠「いでででで?!握るな!圧迫するな!」

ともき「仲いいことで…」

神姫「見てて暑苦しいわ」
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