ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅲ】

ーラスタ・ラヴ(5/18/夜)ー

悠「ヨモギが生えてた」

紅「ヨモギ……餅?」

ともき「ヨモギ餅に混ぜる前のヨモギだろ?」

悠「うむ。」

紅「それって野菜か?」

悠「いや、草だ。生えてたって言うのもウチの別庭のところに生えてたんだけどな」

ともき「別庭って窈さんところの庭だろ」

悠「あそこはもうおれの庭だ」

ともき「インベーダー(侵略者)みたいなヤツだな」

悠「命を燃やせ、怒りを燃やせ、今がそのときだ」

紅「っで、そのヨモギがどしたんだ?」

悠「いや、どうしようかなって。ヨモギ餅もいいんだけど、今の時期に餅菓子作るのってだるいからさ」

紅「じゃあ、プリンとかゼリーにしたらどうだ?」

ともき「そういうのには向かないだろうなぁ。抹茶じゃないから」

悠「そうなんだよ。茶にするのもいただけないしなぁ」

千草「蒸しパンにしたらいいのよ」

悠「シマパン?」

千草「むーしーぱーんー!」

悠「っ……わ、分かったから耳引っ張って叫ぶなよ……鼓膜がキラークィーンする」

ともき「爆発はしないだろ」

紅「キラークィーンで伝わるんだ」

千草「話しはバイツァダストするけど」

紅「バイ……?」

悠「巻き戻す!」

ともき「という意味らしいぞ」

紅「ジョジョ用語難しすぎだろ」

ともき「というか日常の会話で使うもんじゃないしな」

千草「ヨモギなら蒸しパンに混ぜ込んで餡子はさんだらいいのよ。」

悠「おー、それは中々旨そうだな」

千草「でしょ」

悠「っで、作ってくれるの?」

千草「作ったとしても亮の口にしか入らないわよ」

悠「別にいいよ。ヨモギやるから好きにしろ」

千草「そういうことならもらってあげるわ」

紅「一件落着か」

悠「まぁ、ぶっちゃけ草だから焼き払ってもよかったんだけどな。万が一ボヤになっておれのウチに飛び火して焼けたら困るし」

ともき「……そのヨモギは確か窈さんの所に生えてたんだよな?」

悠「場所的にはな」

ともき「火かけてもし燃えるとしたら窈さん所からか……だから、飛び火してっていったのか」

悠「うん」

紅「ストレートに頷いたな」

千草「いつか犯罪起こすわね。いや、もう実際には起こしてるけど実刑になってないだけか」

悠「おれを犯罪者扱いしてんじゃない」

千草「詐欺師半分チンピラ半分て所かしら」

悠「誰が詐欺師だ」

千草「……三百円」

悠「あ?」

千草「アナタは300円持っています。120円の缶ジュースを一本買いましたおつりは?」

ともき「180円」

紅「180円だろ」

悠「80円」

ともき「は?」

悠「300円持ってたって120円のジュースを買うために出すのは200円だ。そこから120を引いたら80円のおつり。100円はそのままで動かないだから「おつり」は80円だ」

ともき「……え、いや。そりゃ……なぁ?」

紅「言わんとしてることはわかるけど……」

千草「こういう考え方をするヤツは詐欺師みたいなものなのよ」

悠「ひでぇ」
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